Story 3 ページ4
「バンドだよバンド!」
『そ、そのバンドに私が...?』
園子ちゃんが私に迫る勢いで言う。
バンドに私が誘われているようだけど、女子高生バンドに私が入るわけには...
「私がドラム、蘭がキーボード、世良ちゃんがベースでバンドするので、Aさんはボーカル、梓さんはギターしてくださいっ!」
『絶対無理よ...私、25歳だし...』
「わ、私もギターとか触ったことないし...」
園子ちゃんのお誘いを断るのは、気が引けるけど...ねぇ?
第一、私はFBIなのよ。世間にバレるわけにはいかないわ...
「Aさんは声、綺麗だしいけますって!」
いや、それは...ハニトラのために色っぽい声を...なんて言えるわけがないわ。
「ギターなんてちょっと練習すれば、すぐ弾けるようになるって!ジャジャジャーンってさ!」
「んじゃ、弾いてみろよ!俺のギター貸してやるからよ...」
バンドらしき男の人たちが言う。
嫌な男ね...ハニトラでどうにかしようかしら
園子ちゃんがギターを持ってみるが、上手く音が出ていないようだ。
「何だ、出来ねぇじゃんよォ!」
「弾けねぇのにナマ言ってんじゃねぇよ!」
...もう限界だわ。と私が立ち上がろうとすると、安室君が「貸して」と言い、ギターを持つ。そしてギターを弾き始めた。
すごいわ...すごく上手い...
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