6話 ページ8
再びバレー部専用の体育館へとやってきた私たち。もう既に、活動していたようだ。昨日の女子バレー部とはうってかわり、ボールを叩く音が力強い。あまりの音の大きさに耳も尾も震えている。声をかけようにも彼らの顔は真剣そのもので、申し訳ない気がしてきた。完全に声をかけるタイミングを失い、ユキと呆然としていると黒髪癖毛の長身男子がこちらに気付いて、駆け寄ってきた。
「ピアスと転入生ちゃんじゃん。どうしたの?」
うおっ…大きいなって思ってたけど、近くで見るとより大きく感じる。威圧感すご…。目付き悪いしちょっと怖いんですけど…。と内心、めちゃくちゃ失礼な事を思った。
「私たちマネージャーやりたいんだけど、監督は?」
私はユキの言葉にこくこくと頷く。
「いるべ。呼ぼうか?」
「うん、お願い。」
彼はユキの返事を聞くと体育館の奥の方へ駆けていった。なんだろう。ユキって意外と物怖じしないタイプなのかも。というか、肝座ってるなぁ。
「さっきの人、同じクラスだよ。松川くんっていうの。」
え!?と素っ頓狂な声が出た。どこか話し慣れてる気がしてたのってそういうこと?私のことも名前はわかってないみたいだったけど、転入生だってことはわかってたし。しばらくして、中年くらいの男性が歩み寄ってきた。
「私が監督の入畑だ。それと、奥で騒いでる金髪がコーチの溝口くん。…それでマネージャーがやりたいのかな。」
そうです、と言った声がユキと重なる。すると、監督は唸った。やはり人手は足りているのだろうか。
「ウマ娘か…君ら体力はどれくらいある?」
かなり抽象的な質問だ。人間よりは大幅にあるが、大体1、2kmであれば全力疾走でも余裕だと思う。
「そうか…うん。」
自信を持った私の発言に何度も頷いている。この感じ、もしかしたらやらせてくれるかもしれない。
「うん、じゃあお願いします。君らウマ娘だからタフそうだし。なあ、及川。」
…意外とあっさり承諾したな。そんな感じでいいのか?
「そうですね、可愛い娘なら大歓迎だよ。」
及川と呼ばれた顔立ちの良い男子が私たちにウインクをする。この一瞬で、あ、この人やばいなと思った。隣にいたユキも笑顔が引きつっているので、たぶん同じことを思っているだろう。
こうして私たちは、無事バレー部のマネージャーをすることが決まった。
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山田です。
監督の口調わからなすぎて変な感じになってるかもしれません…。お姉様方…ユルシテ…(謝罪)
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mikaxiaosou(プロフ) - 更新ストップしちゃったんですかね、、私もハイキューのお話を書いているからわかります、笑モチベ上がったり、自分のペースで更新頑張ってください! (2022年1月26日 18時) (レス) id: 3562cda3f4 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - 優曇華院咲月さん» ありがとうございます!早めの更新頑張ります…! (2021年8月4日 20時) (レス) id: 1247ada352 (このIDを非表示/違反報告)
優曇華院咲月(プロフ) - これは、ウマ娘!こういうの待ってました!更新楽しみにしてます! (2021年8月3日 9時) (レス) id: 654ce5d397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田 | 作成日時:2021年6月29日 13時