お話 ページ24
「家の近くに住んでる市松人形作りのジジイがいてな。
なんでも、地獄少女に会ったことがあるんだと。
ジジイが作る人形はお前を模したものばかりだからな
一瞬で分かった」
そう、少年の家の近くに住んでいるおじいさんは
元地獄送りを頼んだ本人。
おじいさんは地獄送りの際にちらりと見えたお嬢の姿が忘れられず、市松人形として残しているのであった。
「なんだか気恥ずかしいわね。
…それで、御用はなぁに？誰を地獄に流したいの？」
「いや、呪いたい相手は居ないんだ。
否、いたんだが、その相手はこの桜の下にいる」
そう言って、少年は己が埋めた土の上を気色悪い虫を潰すかのように、歩いた。
少年が埋めた"ナニカ"は人間だったのだ。
「あら、一人で処理しちゃったのね。
それで、御用はなぁに？」
お嬢はそんな常軌を逸した行動に目もくれず、ただただ少年の返答を待った
「ケヒヒッ話が早くて助かる。
俺は力が欲しい。圧倒的な力。
全てをねじ伏せられる力を。
ジジイによれば、お前は今、この世で一番強いんだろ。
だから、その力の大半を俺に貸せ。俺がこの世で一番強くなってやる」
少年の目はまるで彼岸花を映したように赤黒く濁っていた
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蜂蜜レモンティー(プロフ) - おこげさん» ありがとうございます。訂正しときます。本当に助かりました (2021年1月30日 20時) (
レス) id: c525fe5f15 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - おにゅー(?)ありがとうございます！勘違いものが大好きなので更新が待ち遠しいです。頑張って下さい、応援してます。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂蜜レモンティー | 作成日時：2020年12月11日 22時
