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最初と最後 ページ5
電車に揺られながら私は今までのことを思い出していた。
最初会った時はまさか再会するとは思ってなかったなぁ。
しかもアイドルだったなんて本当に驚いた。
普通アイドルって一般人に簡単に声掛けてこないよね(笑)
ジェボムらしいっちゃらしいけど(笑)
でももっと驚いたのはジャクソンに会った時(笑)
まさか楽屋に連れてかれるとは…でもそのおかげでジェボムと再会できたんだよね。
チョコ好きな秘密を握って連絡交換とか今思うと我ながら強引だったな…(笑)
下心あった訳じゃないけどさ！
ご飯行った時は本当に楽しかったなー
そのあと私のせいで迷惑かけちゃったけど…
あの時のジェボムの暖かさは忘れられないな
うん、ずっと忘れない
左手を見つめる
あーダメだ…目の奥が熱い…
思い出と共に込み上がるジェボムへの想い。
でも、決めたから…
今日で最後だって…
だから、今日だけは、楽しい時間を過ごそう。
目頭に溜まる涙を抑え込み、電車を降りる。
よし。
両手で軽く自分の頬を叩き笑顔を作る。
2人が出会った最初の場所に、そして2人で過ごす最後の時間に、私は歩きはじめた。
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作者名：二菜 | 作成日時：2016年6月11日 22時
