SO LUCKY 2 (ページ14)

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俺は、何だ…？～JB～ページ14

Aと最後に会ってから1週間。

久しぶりのオフで俺は宿舎にいた。

ベムだけタイでのイベントがあり昨日から1人タイに飛んでいたが他のメンバーは1日オフだった。

ジャクソンとユギョムは見たい映画があると言って2人で出かけて行った。
マークとヨンジェは久しぶりにココとどこかに遊びに行くらしく準備をしている。
ジニョンは部屋で読書に没頭すると言っていた。

俺は、どうするかな…
考えてはみるものの、買い物や遊びに行く気分にはなれなかった。

考えた結果、俺は1人事務所に向かった

事務所に着き、地下へ降りる。
練習室には誰もおらず静まりかえっていた。

ちょうど良かったな

音楽を流し、シューズを履き軽くストレッチをした。
そのまま音楽に合わせてステップを踏む。

ブレイクダンスは俺の原点だ。
毎日毎日ただ踊ることに夢中だったあの頃を思い出すように一心不乱に踊り続けた。

今はただ踊れるだけで良かったあの頃の自分じゃない。あの時はアイドルなんか…と思っていた
今でもアイドルって言われるとむず痒さがあるが呼ばれ方なんてどうでもいい。
俺は俺だ。
俺たちは、俺たちだ。

そう、俺たち。
俺には大事なメンバーがいる。

1人母国を離れ、言葉も分からない韓国に来たマーク、ジャクソン、ベムベム。
圧倒的なダンスの才能と技術を持ったユギョム。
たった7ヶ月の練習期間でデビューしたヨンジェ。
そして、JJの時から一緒にステージに立ったジニョン。
楽しい時も、辛い時も、全てを共にしてきた6人

俺はGOT7だ
GOT7のリーダーだ
俺がグループを守らないと

だから

Aの事は忘れるんだ

俺はリーダーだから

今までの様に

…今まで？

今まで俺はグループに何をしてたって言うんだ

『リーダー』って何だ

俺は、何だ…

体が限界に達し足がもつれ、俺は床に倒れこんだ

ハァッ…ハァッ…ッ

気付けば音楽は止まっていた。

『クソッ…』

自分の声だけが虚しく練習室に響いた