枯れた花には水を与えて【我妻善逸】【鬼滅の刃】

邪魔者 4 ページ6

炭治郎は本当に嬉しそう。そりゃそうだよね。仲間が増えるんだもん。



炭治郎は優しいから…でも、僕は炭治郎みたいに広い心で物事を捉えられない。




『そっか…やったね！』




だめだよ。暗いところを見せたら。黒い部分を見せたら。





僕は1人になる。




善「…」



「善逸？どうしたの？体調悪い？」




あぁ。やめて。善逸の体に触れないで。




善「あ、ううん！大丈夫です！ありがとう三咲さん！」




善逸が慌てた様子でそう言うと、三咲さんはクスッと笑って




「もう"さん"付けしなくていいよ！私たち、仲間でしょ？」



仲…間…。




「あ、もちろん炭治郎達も呼び捨てにしていいからね！…あと、Aも」



…！この人は、僕のことが嫌いなのだろう。




炭「いいのか！？じゃあ遠慮なく。これからよろしくな！三咲！」



善「よろしくね、三咲ちゃん！」








何が目的？何がしたいの？




意図が読めない。分からない。




…でも、だめ。




仲良くしなきゃ、みんなに迷惑がかかる。






『これからよろしくね、三咲』




作り笑い、初めてした。

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