枯れた花には水を与えて【我妻善逸】【鬼滅の刃】

邪魔者 11 ページ13

善逸side


分かってる。分かってるよ。



黒く渦巻くAちゃんの音。


本当は耳を塞ぎたいくらいだ。


俺だって三咲さんよりもAちゃんと一緒にいたい。



でも、俺は今まで女の子にベッタリくっつかれたことなんてなくて。



少し嬉しいって思ってしまってる。




そんな自分が嫌でしょうがない。



ごめんな。炭治郎。



俺じゃあAちゃんを幸せにすることは出来ない。




「善逸？どうしたの？」




善「あ…なんでもないよ。三咲さん」



三咲さんから嫌な音が聞こえる。



もしも三咲さんがわざと俺とAちゃんを引き剥がそうとしているなら、


俺は三咲さんを許さない。



でもこの三咲さんから聞こえてくる音の正体が一体何なのかは分からない。



どうしよう。どうすればいいんだ。




俺は、好きな子1人幸せにすることが出来ない、最低な男だ。

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