03 不思議な後輩 ページ3
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がやがやと騒がしい居酒屋の暖簾をくぐると、焼き鳥のような甘辛い匂いが鼻をかすめた。
そして隣には相変わらず嬉しそうな鶴房くんが店内をきょろきょろと見渡す。
「らっしゃいAちゃん！…あれ、今日は彼氏連れかい」
『ち、違います！！ただの会社の後輩です』
「……こんばんは。ただの会社の後輩、鶴房汐恩です」
カウンター席に着くなり、お馴染み居酒屋の店主さんが声をかけてきたと思ったらいきなり爆弾発言を投下された。
慌てて首をブンブンと振って否定すると「なんだよぉ、そろそろ彼氏連れてこいよ」と呆れられる。
『その話何回目ですっけ…』
「それなら大丈夫っすよ、俺がなります」
『！？な、何言って、』
「ガッハッハ！！若いのはいいなあ！！」
勝手に切なくなってメニュー表と睨めっこしていたら隣からも爆弾発言が聞こえてきて目を白黒させる。
しかし鶴房くんは至って真面目な顔で店主さんと話していた。
これだからモテるんだなこいつ…
冗談とわかっていながら、恥ずかしさのあまりじっと睨みつけた。
「なんで睨んでるんでござりまするか」
『日本語おかしい』
「我はビールを欲すでござる」
『…そうでござるか』
唐突の江戸っ子口調？に困惑しながらビールとおつまみを適当に数個頼んだ。
鶴房くんはグイグイとネクタイを緩めながら「枝豆頼みました？」と尋ねてきたので、私は思わずお冷やを喉につまらせた。
『…ッ、ゴフッ、な、なんで枝豆？』
「なんでって、Aさんエレベーター待ってるとき枝豆食べる仕草してたから…」
『待って何それ怖い』
「ふっはは、気付いてなかったんすか？それはえぐいって」
『えぐいよすぐ教えてよ』
「いやおもろいから見てたっす」
そう言って小馬鹿にしたように眉毛を下げて笑った。
ゴトリと2人分の生ビールがテーブルに置かれて、私たちは顔を見合わせて即座に乾杯する。
そして追加で頼んだ枝豆を2人でちまちまと食べて世間話に花を咲かせていたら、すっかり外は真っ暗になっていた。
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あや - プデュのシリーズから見てます♪つ、続きがとっても気になる…みんな可愛らしくて、不器用で、きゅんきゅんしまくりです…！作者さまの、自然な文体がとっても読みやすくてわかりやすくて、とっても好きです！応援してます♪ (2021年2月28日 16時) (
レス) id: d5dd789089 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - ぬっとさん» わ〜！ありがとうございます！！さすが国民の初恋ですよね可愛さNo.1！！これから幼馴染の豆原くんを楽しんでくださると嬉しいです！！更新頑張ります！！ (2020年8月2日 20時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
ぬっと(プロフ) - 豆かわいいです〜(*´-`)更新楽しみにしてます！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: db7e1eb0c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - とこさん» お待たせしてしまってごめんなさい！！ぜひこれからも楽しみに待っていただけたら嬉しいです！！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - きのはさん» コメントありがとうございます！！大変長らくお待たせしました！！少しずつ頑張ります〜ッ！！！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年5月22日 22時
