14 全ては雨のせい ページ14
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後輩の家に、行く？
………。
いやいやいやいやいや、ないないない、ないでしょ、ないよ！！いくらなんでも後輩にお世話になるわけには！！
私はパニックで首を勢い良く横に振る。
「…え、ほんまに大丈夫すか？」
『…アッいや、あの、ダイジョブ』
「Aさんが平気なら来てもいいですよ、床なんて抜けたら大変じゃないすか」
鶴房くんがそう言った瞬間、バーン！と音が鳴って大家さんの部屋の扉がぶち抜けて飛んで行った。
…部屋の扉がぶち抜けて飛んで行った？？？
「…身のためにも俺は鶴房宅に行くことをオススメします」
『……』
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「ココアどうぞ」
コトリ、とテーブルに暖かいココアが置かれる。
結局鶴房くんの住むマンションに来てしまった。
雨風が収まるまで、と前置きして上がらせてもらったけど、妙に緊張してしまって体が動かない。
部屋の中は鶴房くんの爽やかな匂いがして、男物っぽいシンプルなインテリアが並んでいる。
鶴房くんは自分の髪の毛をタオルで拭き、ソファに腰掛けていた私の隣にぽすっと座った。
『あの、本当にごめん…』
「いいっすいいっす、困ったときはお互い様的なあれなんで」
『この恩は必ず返すから』
「…まじすか？言いましたよ？」
『えっ』
また居酒屋でたらふくご馳走してあげようなんて呑気に考えていたら、彼は私の方をちらりと見た。
「何してもらおーかな」とニヤニヤ笑う。
高級焼肉に毎晩連れて行けとかだったらどうしよう。これからは俺の仕事半分やれとか。
『…か、帰ります』
「この天気じゃ帰れないっすよ」
彼が言う通り、雨はひどくなる一方で台風が来ているのかと疑うほどだった。
私の住むアパートもしかして全部吹き飛ばされてなくなってるんじゃない？
『でもタダで雨宿りさせてもらうわけにもいかないし…』
「んーどうしようかな」
『ちょ、ちょっと、なんか近くない？』
「…恩返し、してくれるんじゃないん？」
そう言って鶴房くんは私が寄り掛かっているソファの背もたれにゆっくり手をついた。
…な、何この空気。
そのままの体制で「ねえ、Aセンパイ」と聞いたことのないような甘えた声を出した瞬間、勢い良くガチャリと玄関が開いた音がした。
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15 何とも言えないタイミング→←13 笑ってる場合じゃない
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あや - プデュのシリーズから見てます♪つ、続きがとっても気になる…みんな可愛らしくて、不器用で、きゅんきゅんしまくりです…！作者さまの、自然な文体がとっても読みやすくてわかりやすくて、とっても好きです！応援してます♪ (2021年2月28日 16時) (
レス) id: d5dd789089 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - ぬっとさん» わ〜！ありがとうございます！！さすが国民の初恋ですよね可愛さNo.1！！これから幼馴染の豆原くんを楽しんでくださると嬉しいです！！更新頑張ります！！ (2020年8月2日 20時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
ぬっと(プロフ) - 豆かわいいです〜(*´-`)更新楽しみにしてます！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: db7e1eb0c8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - とこさん» お待たせしてしまってごめんなさい！！ぜひこれからも楽しみに待っていただけたら嬉しいです！！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - きのはさん» コメントありがとうございます！！大変長らくお待たせしました！！少しずつ頑張ります〜ッ！！！ (2020年7月27日 7時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年5月22日 22時
