37 大事なマネージャー ページ37
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西田 side
西田「だからおまえは子猫のような泣き声で〜♪」
Aに電話越しで尾崎豊さんの「I LOVE YOU」を熱唱していると、さっきまで笑っていた彼女の寝息が聞こえてきた。
寝ちゃったか、と少し寂しく思いながらも、通話終了ボタンを押した。
西田「ふんふふーん、ふーふん」
石川「…有志？」
西田「ふぉあっ！？？！」
さっきの続きを口ずさんでいると、後ろから祐希さんの声が聞こえた。
喫茶ルームの入り口に立っていたのはシャワー上がりの祐希さん。かっこいい。
石川「廊下歩いてたらお前の歌声が聞こえて何事かと思った」
西田「ま、まじっすか！うるさくしてすいません」
石川「いや、前より気持ちこもってて良かったよ」
がばっと座りながら頭を下げると、そう言ってくすくすと笑う祐希さん。
「相手、Aちゃん？」と健太郎さんをいじるときの表情でにやにやと近づいてくる。
なんでかわかんないけど、ぼんっと顔が熱くなった。
西田「な、なんっ、ちがっ…！」
石川「もーわかりやすいなあ有志は」
西田「…なんでもお見通しっすね」
石川「まあそりゃあね、チームメイトだし！」
祐希さんは俺の前の席に座って、手に持っていたペットボトルの水を一口飲む。
石川「なんかあったの？Aちゃん」
祐希さんの、本当に彼女を心配している優しい目と俺の目が合う。
その瞬間、完全に嘘で塗り固めた『大丈夫』を思い出した。
西田「Aは、強くて優しいやつだから大丈夫っすよ」
石川「それは俺もわかってるけど…」
西田「まあ何かあっても俺が守るんで」
石川「……女を守るゴリラ男カッコいいな。」
「いつの間にそんなにカッコいいこと言うようになったの」と困ったように笑う祐希さん。
女の涙は男らしく拭ってあげるんだよって昔兄ちゃんに言われたけど、何があったのか結局言ってもらえなかったな。
涙は吹いてやれなかったけど、今は少しでも元気付けてやる事が精一杯。
石川「向こうで何かあったなら俺たちで突撃しに行こっか？」
西田「祐希さん綺麗な顔してとんでもないこと言いますね…」
石川「うちの大事なマネージャーですから」
そう言っていたずらっぽく笑って立ち上がる祐希さんがバレーしてるときみたいにカッコよくて、俺はもう一度惚れ直した。
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凛(プロフ) - いつも楽しく読んでます！石川兄妹がとても好きです！個人的に高橋選手も推していて、ポッキーで登場して一瞬まさか健太郎さんとゲーム…!?とドキドキして嬉しかったです！ww本編でも登場シーンが増えるといいなぁとひっそりと思いつつ、更新を楽しみにしております！！ (2019年11月13日 9時) (
レス) id: 8f59dc9e7e (このIDを非表示/違反報告)
LeOnOa07(プロフ) - 石川兄弟の会話がめっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: 716628def7 (このIDを非表示/違反報告)
sokai0725(プロフ) - 桜庭ちゃん、根は良い子で好きです。柳田くんのお爺さん説に1人で笑ってしまいました！！これからも楽しみにしています(^^)！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 45f0289947 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 石川兄妹と主人公ちゃんの絡みが好きです！笑 (2019年11月9日 6時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - どうなるのか楽しみです(^_^)/続き楽しみに待っています！ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 30f001bc78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2019年10月15日 23時
