33 ユースの同級生 ページ34
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それから1週間後の夜10時。
ふかふかのベッドにごろんと寝転がると、テーブルの上に置いてあったスマホがヴーッと音を立てた。
上半身だけ起こしてスマホを覗くと、表示された人の名前を見て飛び起きる。
(な、な、中田監督…)
何かこの中盤でミスしちゃった…？と不安でダラダラの心を落ち着かせて応答マークを押す。
『もしもし、七瀬です…』
中田監督「もしもし、中田です。夜遅くにごめんなさい。」
『いえ、大丈夫です！』
中田監督「遅くに申し訳ないんだけどね、1階の休憩スペースに来られるかな」
『？はい、今向かいます』
「あなたから見た今の女子チームの感想を聞きたいの」と携帯越しで真剣な声が聞こえて、私でいいのかな、と思いつつも1階に向かうことにした。
休憩スペースに着くと、中田監督と誰か女の人が言い争っている声が聞こえた。
思わずサッと廊下の角に隠れる。
？「私には才能があります！！」
中田監督「そうね、でもこのままじゃ大会には出せない」
？「…っ！」
おっと…なんだかバチバチな雰囲気…？
そろーっと覗いてみると、声を荒げていた女の人とバッチリ目が合ってしまった。
？「ちょっと、あんた…」
『…！？桜庭ちゃん…』
中田監督「あら、Aちゃん、桜庭と知り合いなの？」
遅くに来てくれてありがとうね、と中田監督が言う。
桜庭ちゃんの方をちらりと見るけど目が合わない。
『はい、高校の時の同級生です…しかも同じバレー部の…』
桜庭「同じバレー部、とか言わないでよ」
キッ、と彼女は私を睨んで、ツカツカと足早に去ってしまった。
彼女は高校部活のエースで、私は才能のある桜庭ちゃんと3年間一緒に練習をしてきた。
でも、最後の大会以来、私たちの関係はすっかり終わってしまったのだ。
中田監督「桜庭、あの子ユース選手なのよ」
『えっ！すごいですね…！』
中田監督「才能はあるんだけど、プレーが単独すぎてもったいない」
黙り込んでしまった中田監督につられて私も口をつぐむと、中田監督はパンッと明るい表情で手を叩いた。
中田監督「ごめんなさい、本題はこっちじゃなくて…」
私はそのとき、桜庭ちゃんに睨まれているなんて微塵も思わなかった。
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凛(プロフ) - いつも楽しく読んでます！石川兄妹がとても好きです！個人的に高橋選手も推していて、ポッキーで登場して一瞬まさか健太郎さんとゲーム…!?とドキドキして嬉しかったです！ww本編でも登場シーンが増えるといいなぁとひっそりと思いつつ、更新を楽しみにしております！！ (2019年11月13日 9時) (
レス) id: 8f59dc9e7e (このIDを非表示/違反報告)
LeOnOa07(プロフ) - 石川兄弟の会話がめっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: 716628def7 (このIDを非表示/違反報告)
sokai0725(プロフ) - 桜庭ちゃん、根は良い子で好きです。柳田くんのお爺さん説に1人で笑ってしまいました！！これからも楽しみにしています(^^)！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 45f0289947 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 石川兄妹と主人公ちゃんの絡みが好きです！笑 (2019年11月9日 6時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - どうなるのか楽しみです(^_^)/続き楽しみに待っています！ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 30f001bc78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2019年10月15日 23時
