02 不思議なマネージャー ページ3
.
西田 side
監督が、マネージャーを連れてきた。
コロコロ表情が変わる小柄なやつ(まあここにいたらほとんどの女が小柄か)。
早く話してみたくて、自己紹介をしようとしたら祐希さんが目の前に現れた。
「俺は石川祐希。ポジションはアウトサイドヒッター、よろしく」
『はじめまして…』
「ま、まさか！祐希さんのこと知らないんですか！？」
「ちょっと有志、いいから」
あまりの衝撃に、ずいっとその女の前に顔を近づけていた俺。
恥ずかしそうに俺の肩を叩く祐希さん。
『はっ！有名な方なんですね…！ごめんなさい！』
「さっきから謝ってばっかりじゃん」
『ひぃい、ごめんなさい！？！』
山内晶大さんが204cmの高さから見下ろす。
はぁ、とため息をついて呆れている。
晶大さん、女の人と仲良いイメージないからな…嫌がってるのかも。
(でも、なんでこのタイミングでマネージャー？)
他のメンバーが自己紹介をしているうちに、ふと疑問に思って首を傾げていると、祐希さんが小声で話しかけてきた。
「急にマネージャーって、なんでだろう」
「やっぱり思いました？」
「うん、竹内さんだけじゃやっぱり大変なのかな」
「竹内さんまだ50代っすよね？あれっ60？」
「こらっ」
「んふふふ」
「私はまだ54歳ですけど」
竹内淑恵さんというもう1人のベテランマネージャーが、バシンと俺と祐希さんの肩を力強く叩く。
ひやっと背中に冷や汗をかいた。うん。コワイ。
俺たちにガッツを入れたところで、竹内さんは新しいマネージャーさんと目を合わせた。
「Aちゃんこんにちは！全日本バレーボール協会の竹内淑恵っていいます」
『こんにちは、中垣内監督からお噂はかねがね…』
「若い女の子と一緒にサポートできるなんて嬉しいわ〜！」
「竹内さんも十分、わっ、若いっす！！」
慌ててフォローを入れると、祐希さんとキャプテンが隣でくつくつと笑いを堪えていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1678人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - いつも楽しく読んでます！石川兄妹がとても好きです！個人的に高橋選手も推していて、ポッキーで登場して一瞬まさか健太郎さんとゲーム…!?とドキドキして嬉しかったです！ww本編でも登場シーンが増えるといいなぁとひっそりと思いつつ、更新を楽しみにしております！！ (2019年11月13日 9時) (
レス) id: 8f59dc9e7e (このIDを非表示/違反報告)
LeOnOa07(プロフ) - 石川兄弟の会話がめっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: 716628def7 (このIDを非表示/違反報告)
sokai0725(プロフ) - 桜庭ちゃん、根は良い子で好きです。柳田くんのお爺さん説に1人で笑ってしまいました！！これからも楽しみにしています(^^)！ (2019年11月9日 23時) (レス) id: 45f0289947 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 石川兄妹と主人公ちゃんの絡みが好きです！笑 (2019年11月9日 6時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - どうなるのか楽しみです(^_^)/続き楽しみに待っています！ (2019年11月7日 19時) (レス) id: 30f001bc78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2019年10月15日 23時
