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四話 ページ4

「この中から選んだらいいと思う」
 本を置いた後また元の位置に座った小夜がぽつりと言った。
「ありがとな、小夜。お前も一緒に見ようぜ。どんな花がいいか」
「そうですよ。小夜くんも一緒に見ましょう」
「……分かった」

「花言葉ですか……結構沢山ありますね。
やはり、縁起の良いものが適切でしょうか」
「というよりは感謝だろ。
大将には手入れしてもらったり、一緒に皆と飯作ってるんだから」
「確かに主さんにはいつも世話になってるし、そういう感謝は必要だよなー」
 後藤藤四郎と愛染国俊が揃って頷いた。
「…ね、これどう?」
 信濃が見開きのある花を指差した。
「どれどれ…あー確かに!
ぴったりだね」
「素敵なお花ですね。
ひらひらしていて、フリルみたいです」
「……綺麗」
短刀達は代わる代わる本を覗きこみ、一様に賛成の意を述べている。
「これなら店でも売ってそうだな。
じゃ、どうやって渡す?」
「皆で一斉に渡してもいいけど、まぁ当日会った奴から渡せばいーんじゃない?」
 机に突っ伏していた包丁藤四郎がひょこっと顔を上げた。

「よし、了解」

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  • 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:北畠あかり | 作成日時:2017年3月27日 14時

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