十二話 ページ12
「ねえ」
「?」
呼ばれて顔を上げるといつの間にか審神者がこちらを見つめている。
「もし私達が全ての歴史修正主義者を倒したら……その後君はどうする?」
歴史修正主義者の殲滅。
それはすなわち、彼女達審神者の役目が終わるのを意味する。
「別に……刀に戻るだけだろう」
「それはそうなんだけど。
君自身はどう思う?」
寂しいとでも思ってほしいのか、或いはその逆だろうか。
どんな答えを望んでいるのか読めない彼女の深層に山姥切は思わず言葉に詰まる。
そもそもいつになるかも分からない問題だ。
それが明日か、はたまた気の遠くなるような未来なのか、誰も知る者はいない。
「私はちょっと寂しいなぁ」
黙っている山姥切に何か感じたのか、審神者が先に口を開いた。
「私が生きている間に終わるくらいが良いんだけどね。あんまり長引いちゃうと私死んじゃうから」
「縁起でもないこと言うな」
長谷部や加州が聞いたら怒り出しそうな言葉である。
「ごめん。
まあどう思うかは君達の自由だよね。
意地悪な事聞いちゃった」
「……別に、気にしてない」
山姥切からしてみれば大切なのは審神者や仲間といられる今であり、未来のことなど予想出来る筈もない。
勿論前の主や今まで自分が歩んできた歴史にも思うところはあるが、こうして人の身を持って過ごせるのは今だけなのだ。
「これからまた一年宜しくね」
「ああ」
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作者名:北畠あかり | 作成日時:2017年3月27日 14時