十一話 ページ11
月が夜空に浮かんだ頃。
宴で盛り上がっている広間から抜け出し気分を変えようと夜風に当たっていると、背後に誰かの気配を感じた。
「隣、いいかな」
振り返ると審神者が佇んでいる。
山姥切は咎めはしなかったが静かに見つめた後ぼそりと言った。
「いいのか。宴会の主役が不在で」
審神者はにこっと笑った後ゆっくり彼の隣に腰掛ける。
「皆は皆で楽しくやってるから大丈夫だよ。
私お酒飲めないしね」
二人で空を見上げていると、不意に審神者が「それにしても」と呟いた。
「色々あったね、この一年」
「まあな」
「初めて会った時の事覚えてる?」
「……覚えてるさ」
刀の身を持っても主と接する事は出来ない、ましてや人の体を与えられるとは思ってもみなかった彼にとって、一年前のあの日の事は鮮明に覚えている。
初出陣した函館で深手を負ってしまい、手入れ部屋に籠城したのは苦い思い出だ。
「あの時は本当にびっくりしたよ。
まさかあんなに敵が強いなんて思ってなかったからね」
今でこそ何でもないように話す彼女だが、当時怪我をして帰ってきた自分を見て真っ青になっていたのを山姥切は覚えている。
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作者名:北畠あかり | 作成日時:2017年3月27日 14時