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Aは項垂れた。

まさかとは思っていたが、本人が知らぬ間に試されていたなんて。

過ぎた事だから、今更言っても変わりはないのだが。

小さくため息をつき、Aは言った。


『……それで?その宝石はどうするの?』

ルパン「ンフフ〜♪こっからがお楽しみな訳よ」


ルパンは宝石を台の上に乗せ、部屋の明かりを全て消した。

何をするのか、予想もつかないAは首を傾げる。

ただ黙って宝石を見ていると、色が変わって宝石の中に模様が浮かんできた。

うっすらとした黒い陰は、時間がたつにつれて濃くなっていく。

周りが一気にざわついた。

それも当然、陰ははっきりとした地図の形になっていたのだから。


不二子「これが…!」

次元「財宝の在りかか!」


次元は口角を上げた。

瞬きをするのも忘れ、Aは宝石に見とれている。

ルパンは再び電気をつけて言った。


ルパン「ここから東の小さな島……通称"ラビットパラダイス"。明日はここに行く事になりそうだな」

『ウサギの…楽園……?』


その瞳が示す先には楽園があるという事。

一体、どのような財宝なのだろうか。


不二子「名前は聞いた事あるわ、何しろ誰一人と足を踏み入れた人はいないそうよ」

ルパン「それなら一層気合いが入んなぁ」

次元「呑気な事言いやがって」


いつもと同じ様なやり取り。

飽きる程なのに。

Aはそんなやり取りをするのが楽しくて仕方がなかった。

だから、毎回ニコニコと嬉しそうに笑う。

Aのその顔を見、ルパン達も嬉しくなるのだった。

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遊星(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからも、この話を読みたいです。 (2019年2月14日 12時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗モノクロスター - 「ルパン三世VS怪盗ジョーカー&怪盗モノクロスター」 を見て見たいです!!。 オルボワール!!(ごきげんよう!!) (2015年12月20日 5時) (レス) id: 92e84e54a2 (このIDを非表示/違反報告)
うねゆ@受験生(プロフ) - ラム・レック@受験生さん» りょ!鞄の中に入れたから大丈夫! (2015年12月17日 21時) (レス) id: 834e90dd27 (このIDを非表示/違反報告)
ラム・レック@受験生 - 明日、小説1巻頼みまっせぇ〜!! (2015年12月17日 16時) (レス) id: 3fc6c6c45c (このIDを非表示/違反報告)
ラム・レック@受験生 - 『殺戮の天使でメカアクop』な!!後、『おそ松さんでラフ・メイカー』←泣けるやつね、これ (2015年12月10日 16時) (レス) id: 3fc6c6c45c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うねゆ | 作成日時:2015年9月10日 21時

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