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墓標8 ページ41

ルパン「あ〜りゃりゃ〜、随分手際が良い事で」

次元「どうする」

『こっちから行くしかないわよ!』


方向を左に替え、本来は道ではない所を走っていく。

後から追っ手が来るが、木々の生えた場所に入ると追ってこなくなった。

取り合えず撒いた様だ。

けれど安心は出来ない。

街に出れば、そこらじゅうを走り回るパトカー。

難関中の難関である。


『…こんなハズじゃなかった……』


Aは思わずそう言った。

誰でも他人に邪魔されたらこうはなるだろう。

どうにか隙を見て街中を逃げ回る。

無事にアジトに帰るまでは油断禁物。

建物の下へと続く階段に身を潜め、三人はタイミングを謀っていた。

だがいつまでたっても出られない。

先程までもそうだったのだが、ルパン達の行く先どこでもパトカーがやって来るのだ。

そう、まるで。


ルパン「なんだなんだぁ?まるでこっちの動きを読まれてるみてェだ」

『流石優等生ね…』


暫く待機してると、次元が二人の名を呼んだ。

何かと思えば、次元が顎である場所を差した。

先には黄色の四人乗りである車が。

どうやらアレを盗んで逃げようという。


『…市民の車よ?』

ルパン「そんな野蛮な真似出来っかっての」

次元「脚がなきゃどうにもならんだろう」

『せ、正論…』


その車の持ち主には少し悪い気がする。

車を盗んで、返せる確率はほぼない。


ルパン「〜っくそ行くぞ!」


小さな柵を開け、三人は飛び出した。

再び街中を走り抜ける。

歩道でなかろうがもう関係ない。

目的の車に辿り着ければ今はここから逃れられるのだ。

何も考えず、ただ無我夢中で走る。

そんな時、Aはふと視線を感じた。

走りながら辺りを見渡す。

________上からね…監視カメラ?いや、違う。確実に人の目の様な……。

ぐるぐると考える。

それでも答えは見つけ出せなかった。

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遊星(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからも、この話を読みたいです。 (2019年2月14日 12時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗モノクロスター - 「ルパン三世VS怪盗ジョーカー&怪盗モノクロスター」 を見て見たいです!!。 オルボワール!!(ごきげんよう!!) (2015年12月20日 5時) (レス) id: 92e84e54a2 (このIDを非表示/違反報告)
うねゆ@受験生(プロフ) - ラム・レック@受験生さん» りょ!鞄の中に入れたから大丈夫! (2015年12月17日 21時) (レス) id: 834e90dd27 (このIDを非表示/違反報告)
ラム・レック@受験生 - 明日、小説1巻頼みまっせぇ〜!! (2015年12月17日 16時) (レス) id: 3fc6c6c45c (このIDを非表示/違反報告)
ラム・レック@受験生 - 『殺戮の天使でメカアクop』な!!後、『おそ松さんでラフ・メイカー』←泣けるやつね、これ (2015年12月10日 16時) (レス) id: 3fc6c6c45c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うねゆ | 作成日時:2015年9月10日 21時

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