【ルパン三世】宝石を秘めた天才ハッカー

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『行くってどこに！？まずここは三階よ！どうやって…』

ルパン「下にベランダがありゃ十分だ！」


ルパンはそう言ってAを横向きに抱き抱えた。

展開が早すぎて、Aの頭がついていかない。

ついにAの父がドアを蹴り破った。

ドアが音をたてて床に倒れ込む。


ルパン「荷物、しっかり持ってな！」

『ま……まさか本当に…』


Aの顔が青ざめていく。

ルパンはお構い無しに、窓から飛び降りた。

家の廊下からこそこそと外に抜け出す事はあったAだが、窓から出る事は初めてだった。

まず、三階から飛び降りる人なんてそうそういないだろう。

滅多に感じた事のない浮遊感に、Aはぎゅっと目を閉じる。

一度二階にあるベランダに着地し、そこからまた飛び降りる。

外に待ち受けているのは、大量の警察。

勿論その中には、銭形警部の姿もあった。


ルパン「ちょいと失礼〜」


上手い具合に警部の群れを避けて走るルパン。

だが、銭形がそれを許す訳もなく。


銭形「ルパァァァン！！お前ェ宝石の次は女を誘拐か！！」

ルパン「とっつぁん変な勘違いすんなよ！これは誘拐じゃなくて人助けだっつーの！！」


後ろから追いかける銭形に向かって、大声でルパンは言った。

________どこからどう見ても苦労人だわ…。

Aは銭形を見て苦笑いを浮かべた。

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