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Aが目を覚ましたのは、7時頃だった。

昨日は夜遅くまで起きていた挙げ句、かなりの量の酒を飲んでいたせいか。

酒に弱いわけではないAだが、久々に飲んだせいであろう、見事に二日酔いだった。

少し顔色の悪いAは、起き上がっただけで頭がフラフラした。


『っあー……駄目よコレは…』


ベッドの上で、Aは手で顔を覆う。

その時、部屋の向こう側からノックする音が聞こえた。

返事をしようとしたAだったが、既にドアは開いていた。

そこにいたのは、次元。

彼の手には、水の入ったコップと薬があった。


次元「悪い、起こしたか」

『いいえ、丁度起きたところ』


次元がベッドの隣にある椅子に腰掛ける。

ランプの置かれた机の上に、コップと薬を置きながら言った。


次元「あの様子じゃ二日酔いだろうからってよ、今日はゆっくりしろとルパンが言ってたぜ」

『…そう、心配しないでってルパンに言っておいて。それと……』


ゆっくりと顔を上げ、次元を見たAは微笑んだ。


『ありがとう、助けてくれて』


昨日は伝えるタイミングがなかったから、と付け足すA。

次元は一瞬何の事かときょとん、としていたが、後々理解した様で帽子を深く被り直してた。

それは、次元の照れ隠しである行動。


次元「…気にする事ァねぇ、アレは俺の気紛れだ」

『でもあそこで助けてくれなかったら、今頃ここにいないと思うわ。命の恩人さんよ』


元殺し屋で、今は泥棒。

そんな奴がここまで礼を言われるとは。

気を逸らしたい次元だが、Aが更に追い討ちをかける。

ここまでこれば、もうやけくそだった。


次元「へぇへぇ、勝手に言ってろ」

『ふふふっ』

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ほのぴ(プロフ) - 私も次元大介大好きです。年長さんからみ初めて。次元推し10年目です (2018年5月12日 15時) (レス) id: 91d2c22867 (このIDを非表示/違反報告)
うねゆ(プロフ) - 鈴巴さん» レス付け忘れました申し訳ございません…! (2018年3月6日 19時) (レス) id: 2ba56a09e4 (このIDを非表示/違反報告)
うねゆ(プロフ) - ホントですか?!墓標カッコイイですよね…!作品についても感想ありがとうございます!励みになります!! (2018年3月6日 19時) (レス) id: 2ba56a09e4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - 次元大介の墓標ついさっき見てましたwまだ見終わってないけど!作品面白いです!これからも頑張って下さい!(^▽^)/ (2018年3月6日 17時) (レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
うねゆ(プロフ) - 畢竟無さん» 墓標知ってる人いた…!!コメントありがとうございます!(;///;)意外と深緑色もしっくり来ますよね…! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 2ba56a09e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うねゆ | 作成日時:2015年8月11日 15時

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