ソクミン君は歌う

初めまして、ソクミン君。 ページ16

ただ ぼ〜っと歌声を聴いていると、いつの間にか歌い終わったのか、少年が目を見開いてコチラを見ていたのに気付いた。




？「 だ、だれ？」






そりゃそうだわな。

無使用の貼り紙が貼られているあたり、誰も入っては行けない、ナース以外の侵入禁止エリアに突然現れた少女に驚くのは当然だ。





「 こんにちは。」



？「 ･･･どうやって入ってきたの？」



「 私の名前はA。」



？「 話が噛み合ってないような気がする･･･ 」



「 君の名前は？」



？「 僕の名前はソクミン。イソクミン。」



「 ソクミン君。初めまして。宜しくね。」







ソクミン君は 少し戸惑いながらも優しい笑み浮かべてよろしく、と言った。




ふわっとした少し茶色い髪の毛に優しい笑顔が映えて 一瞬ドキッとした。


はっきりとした目鼻立ち。優しい声。ソクミン君はなんというか、爽やか系イケメンだ。





一見普通の男の子が何故こんな所にいるのだろう。








dk「 それより、どうやって入ってきたの？」



「 運命かな。」



dk「 否定出来ないような気もするけど、ちゃんと答えてよ 」



「 まあなんとなく、てとこかな？院内探検してたら面白い話聞いちゃったから。」



dk「 そう。」



「 ソクミン君は何年生？」



dk「 高二！」



「 一緒じゃん。」



dk「 やっぱり僕達運命だね！！」







ソクミン君は話してみると案外明るかった。

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