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side MARK
「マーク？」
俺の名前を呼んだのは意外な人だった。少し酔っているのか頰を赤らめて、足はおぼつかない様子。缶チューハイを片手に俺の横に腰を下ろすと風を感じるように目を閉じていた。
「こんなところでどうしたの？」
「………考え事をしていて」
「…………それって、Aのこと？」
「……」
「Aのこと好きなんだろうなって思ってたんだけど、違った？」
ヌナの声が藍色の空に消えていく。柔らかに、ぼんやりと。横を見ればとろんとした瞳で前だけを見つめていて、いつも俺の瞳を見て話してくれるミナヌナとは違っていた。自分で言うのもおかしいけれど、ヌナは特別俺を可愛がってくれる先輩だった。いつも可愛いと俺を甘やかし、よく世話をしてくれた人に思う。そんなヌナの初めて見る横顔はひどく新鮮だった。
「あれだけヌナの周りにいたらわかりますよね…」
「ううん、最初から気づいてたよ」
ヌナはふんわりと優しく笑う。最初からって、……じゃあ俺の気持ちも、視線も、行動も、全部知ってたんだ。それらがどういう意味を持つのか。それなのにヌナは黙って見守っていてくれた。どうして、なんで。そう思うのに、それらより先に俺は聞かなければならないことがあるようだった。
「話してみて」
ヌナと話していると不思議と心内を曝け出したくなる感覚に陥る。彼女の纏う雰囲気がそうしているのか、その柔らかな声なのか、それとも正しい答えをくれそうだという直感なのか。わからないけれど、誰にも打ち明けることができなかったその迷いのようなものを話してみようと思った。
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nana(プロフ) - マーク派です🥲素敵な作品をありがとうございます！ (5月7日 2時) (
レス) @page37 id: 52c5480e12 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - c128さん» とにかく丁寧に気持ちを表現してみようと書き始めた長い作品なのでそこを汲み取っていただけてとっても嬉しいです😭少しスランプ気味で更新が遅いですが必ず書きたいお話がシリーズ４にあるので頑張りたいと思います🙇🏻♀️ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 想定ではシリーズ５まである予定です😂本当に、長い作品なのにここまでお付き合いいただけて嬉しいです🥲全ては色んなことに繋がっているので楽しみにお待ちいただければと思います！ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 本当に言葉選び一つ一つが素敵で、主人公がジェヒョンを大事に思う気持ちが丁寧に痛いほど伝わってきます。ジェヒョン、主人公はあなたのことが大好きだからマクのこと心配しなくてもいいよと私たちみんなで伝えてあげたい！更新楽しみにしてます！ (5月4日 15時) (レス) id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - …シリーズ7くらいまでお願いしたいです……主人公ちゃんがこれからどうなるのか…まあすんなりはいかないよな…ああでも幸せに波風が立つのは困る…切なすぎるrukoさん！ (4月29日 8時) (レス) @page35 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年3月24日 18時
