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六月。梅雨入りしたせいか近頃はずっと雨が降っていてじめっとした空気が漂っている。髪の毛を綺麗に巻いても睫毛を丁寧にあげても、いつの間にかするんと落ちているから憂鬱だ。洋服選びだって雨が跳ねても色が変わらないものや裾が地面につかないものを選ぶようにしたりと気を配ることが多い。
この時期になると本格的にサマーインターンの選考が始まり、ESの提出や面接と並行しながら授業やゼミ、バイトをこなすなど慌ただしい毎日を過ごしていた。そうなるとただでさえ参加率が悪いサークルにもどんどん足は遠退く。体育館に足を踏み入れたのは実に三週間振りだった。
＿＿ドンッ、ドンッ。
ボールの軽快な音が体育館に響く音が聞こえる。久しぶりにこの音を聞くとなんだか懐かしい気持ちになって、自然と口角が上がった。
「オンニ！」
イェリが私を見つけると彼女はこちらへ駆け寄り、続くように後輩たちに囲まれる。たった三週間ほど見ない間に随分と大人びた雰囲気を纏うようになっていた。あどけないあの可愛さはどこへ行ったのかすっかり大学生だ。彼女たちと会話をしながら体育館の中央へ向かう。そこには久しぶりに会う同期や後輩たちがたくさんいて揶揄うように声をかけられる。Aが来るなんて明日は雪か、なんて。
「ヌナ」
「……マーク」
久しぶりに会ったマークは髪色と髪型を変えていて、初々しかった茶髪はダークトーンの落ち着いたブラウンヘアになっていた。うん、似合ってる。
「なんか背伸びた？」
「ヌナは痩せました？」
「そうかな、さっきイェリにも言われた」
「ちゃんと食べなきゃですよ」
「わかってるんだけどねぇ……忙しいと食べるの忘れちゃうの」
それからお互いに軽く近況を話してマークは練習に戻った。私は後輩と見学しながらいろんな話をしていて、就活だったりゼミや期末試験の対策だとか、みんなの恋愛相談にも乗っていた。この時期にもなると同じ学部の誰々が気になるだとか、サークルの先輩がどうだとか恋に多感な時期のようでみんなの話を聞いているだけで楽しかった。
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nana(プロフ) - マーク派です🥲素敵な作品をありがとうございます！ (5月7日 2時) (
レス) @page37 id: 52c5480e12 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - c128さん» とにかく丁寧に気持ちを表現してみようと書き始めた長い作品なのでそこを汲み取っていただけてとっても嬉しいです😭少しスランプ気味で更新が遅いですが必ず書きたいお話がシリーズ４にあるので頑張りたいと思います🙇🏻♀️ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 想定ではシリーズ５まである予定です😂本当に、長い作品なのにここまでお付き合いいただけて嬉しいです🥲全ては色んなことに繋がっているので楽しみにお待ちいただければと思います！ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 本当に言葉選び一つ一つが素敵で、主人公がジェヒョンを大事に思う気持ちが丁寧に痛いほど伝わってきます。ジェヒョン、主人公はあなたのことが大好きだからマクのこと心配しなくてもいいよと私たちみんなで伝えてあげたい！更新楽しみにしてます！ (5月4日 15時) (レス) id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - …シリーズ7くらいまでお願いしたいです……主人公ちゃんがこれからどうなるのか…まあすんなりはいかないよな…ああでも幸せに波風が立つのは困る…切なすぎるrukoさん！ (4月29日 8時) (レス) @page35 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年3月24日 18時
