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バスケットボールが床を跳ねる鈍い音が体育館に響く。バッシュがキュッキュッと床を擦る音とボールがネットを通り抜ける独特な音が漏れると、途端に見学者たちは歓声を上げた。
週に一、二回あるサークルの活動日は大いに盛り上がっている。つい先日、サークルの正式加入が決まった一年生たちは加入歓迎会、レクリエーション、ボーリング大会とイベントが続いており、今日が初めての通常練習参加日だった。
今日は初回だし一応バスケサークルなのでバスケをしているけれど、とにもかくにも緩いサークルだからこれだけ練習日に人が集まるのは最初の方だけで、イベントには参加する人は多いけれど練習日に参加する人は自然と決まったメンバーになっていくのが実情だ。
「ジェヒョン、本当にマークのこと好きだよね」
「スーチョンくんもね」
つい先ほどまで私たちの手前のコートでは同期たちがお遊びのバスケをしていて、私とミナはそれを横目に相変わらず就活がどうだとか近くに出来たカフェがどうだとかそんな話をしていた。
しばらくして体育館に響く音と歓声が変わったような気がしてコートに視線を向けるといつの間にかジェヒョンたちが激しい攻防を繰り広げている。大体真剣にバスケをやるのは一部の男子で、それは決まってジェヒョンとスーチョンくんなのだけど、突如始まった3on3で二人が指名したチームメンバーはマークだった。
マークは本当に純粋無垢な青年で、溢す言葉の一つ一つが愛らしく可愛げがあり、その擦れてない反応は多くの人の母性本能をくすぐり、一瞬にしてサークルメンバー全員から寵愛を受ける人となった。ジェヒョンとスーチョンくんもそのうちのひとりだ。彼らは本当の弟のようにマークを可愛がっていて、こうして今もマークがシュートを決める度にマークを抱きしめては、まるで恋人をあやすかのように人差し指で頰を撫でている。
「マークはマークでスーチョンたちのことヒョン！ヒョン！ってうるさいしね」
「相思相愛だよね」
三人が各々シュートを決めると、見学している女の子たちはうっとりするような視線向けて時折そっと写真に収めている。その写真を眺めてはキャッキャしているのを見て、私たちにもそんな頃があったなといたく微笑ましい気持ちになった。
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nana(プロフ) - マーク派です🥲素敵な作品をありがとうございます！ (5月7日 2時) (
レス) @page37 id: 52c5480e12 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - c128さん» とにかく丁寧に気持ちを表現してみようと書き始めた長い作品なのでそこを汲み取っていただけてとっても嬉しいです😭少しスランプ気味で更新が遅いですが必ず書きたいお話がシリーズ４にあるので頑張りたいと思います🙇🏻♀️ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 想定ではシリーズ５まである予定です😂本当に、長い作品なのにここまでお付き合いいただけて嬉しいです🥲全ては色んなことに繋がっているので楽しみにお待ちいただければと思います！ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 本当に言葉選び一つ一つが素敵で、主人公がジェヒョンを大事に思う気持ちが丁寧に痛いほど伝わってきます。ジェヒョン、主人公はあなたのことが大好きだからマクのこと心配しなくてもいいよと私たちみんなで伝えてあげたい！更新楽しみにしてます！ (5月4日 15時) (レス) id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - …シリーズ7くらいまでお願いしたいです……主人公ちゃんがこれからどうなるのか…まあすんなりはいかないよな…ああでも幸せに波風が立つのは困る…切なすぎるrukoさん！ (4月29日 8時) (レス) @page35 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年3月24日 18時
