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side MARK
「マークも顔赤いよ。酔った？」
無理して飲まなくていいからねとヌナは言う。それからヌナはテーブルの上にあった水のグラスを自分の頰に当てると「あ〜、冷たい」と言い、それからそのグラスを俺の頰にも当てて、ね？と言った。
「こうしたらちょっとは赤いの引くよ」
距離がまた、数センチだけ縮まる。水滴が付いていたそのグラスは、俺の頰に当たると途端に温くなった気がした。たぶん、俺はアルコールじゃなくて違う意味で顔が火照っているから、その、あまり意味はないんじゃ………。それから冷たいものを顔に当てるより、ヌナはまず水分を補給してアルコールを体外へ出さないと。
ああ。こんなことばかり言っているとまたジョンウに怒られる。正論を言うなって。
「…………ヌナ、まずは水を飲んでください」
「ふふっ、はーい」
彼女は従順に頷く。少し顎を上げて喉仏を上下に動かして、マークも飲む？と言った。
大丈夫。彼女が口をつけていないところに口をつければいい。別に、こんなこと初めてではない。初めてではないのに、また鼓動は加速して、どこを見たらいいのかわからなくなるほどだった。もし一瞬でも彼女の瞳を見たら俺の気持ちはバレてしまうような気がした。わからないけど、そんな気がしたんだ。
俺は差し出されたグラスを受け取ると、微かに指が触れる。残っていた水を勢いよく飲み干して、もう一度そこに水を注ぎ、また喉を潤した。意識しているのは自分だけだということは分かっていたけれど、触れた部分がやけに熱くて気が狂いそうだった。どうしてヌナは平気な顔をしていられるのだろう。
………もし。もし好きだと伝えたら、彼女は俺を意識してくれるのだろうか。少しでも男として見てくれるのだろうか。彼女にとってただの後輩じゃなくなるなら、俺はなんだってしてみせよう。俺はあなたに、全てをあげられます。
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nana(プロフ) - マーク派です🥲素敵な作品をありがとうございます！ (5月7日 2時) (
レス) @page37 id: 52c5480e12 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - c128さん» とにかく丁寧に気持ちを表現してみようと書き始めた長い作品なのでそこを汲み取っていただけてとっても嬉しいです😭少しスランプ気味で更新が遅いですが必ず書きたいお話がシリーズ４にあるので頑張りたいと思います🙇🏻♀️ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 想定ではシリーズ５まである予定です😂本当に、長い作品なのにここまでお付き合いいただけて嬉しいです🥲全ては色んなことに繋がっているので楽しみにお待ちいただければと思います！ (5月6日 21時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 本当に言葉選び一つ一つが素敵で、主人公がジェヒョンを大事に思う気持ちが丁寧に痛いほど伝わってきます。ジェヒョン、主人公はあなたのことが大好きだからマクのこと心配しなくてもいいよと私たちみんなで伝えてあげたい！更新楽しみにしてます！ (5月4日 15時) (レス) id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - …シリーズ7くらいまでお願いしたいです……主人公ちゃんがこれからどうなるのか…まあすんなりはいかないよな…ああでも幸せに波風が立つのは困る…切なすぎるrukoさん！ (4月29日 8時) (レス) @page35 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年3月24日 18時
