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Side JIWOO
「………ねぇ、もしさ」
『ん？』
「もし、私とお姉さんが海で溺れてたらどっちを助ける？」
だから、聞いてみたくなった。私と、そんな笑顔にさせる泳げないお姉さんが溺れていたとして。ドンヒョクはどっちを先に助けるのかなって。どちらかしか助けられないとするならば、どっちを助けるんだろうって。
『お前でしょ』
まるで、当たり前みたいにドンヒョクは言った。瞬間的な言葉。悩む素振りすら見せなかった。ドンヒョクの瞳が私を射抜く。その瞳には確かに、私だけが映っていた。それが凄く嬉しかった。自分を選んで欲しかったくせに、いざそう言われると泣きそうだった。だって、だって。何も言わずとも選んでくれた。私を助けたいって。それって好きってことじゃん。……なんだ。付き合ってからもずっと、私の片思いだと思ってた。友達の延長線上だって。なんで付き合ってくれたのかわかんない、好きだって言ってくれるわけじゃないし、手を繋ぐのだって私がせがまないとしない。キスだってまだ。でも、それでも良かった。たった今、全部どうでも良くなった。ぜーんぶ。
「俺の前で惚気るのやめてよ」
「………あ、ごめん、ジェノいたんだった」
「サイテー」
その後、なんて会話してたかなんて覚えてない。ドンヒョクの声がずっと耳に残って、ぼけぇっとしてた。心が満たされる感覚。ふわふわっとしていて、頰はちょっと熱って、うっとりする気分ってこういう感じなんだって。クラスの女の子たちが言っていたその感覚を自分も味わえたようで嬉しかった。好きって言葉よりも好きを感じられることってあるんだって、知った。ドンヒョクがいま、教えてくれた。うわぁ、何これ。本当に、口角がイタイ。胸も苦しい。心臓が絞り取られるみたいにぎゅーって。なのに、なのに、ずっとその痛みを感じていたい。私、おかしくなっちゃったのかな。でも、それならそれでずっとおかしくなっていたいよ。
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ruko(プロフ) - きぬどさん» 他の作品も読んでいただいていたり、何回も読んでいただけているなんてこんなに嬉しいお言葉はないです、ありがとうございます😭またお心遣いいただき感謝いたします🥲きぬどさんもご自愛くださいませ🙇🏻♀️ (5月13日 20時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
きぬど(プロフ) - 書くお話のタイプも表現力もものすごく好きで何回も読ませていただいてます。(他の作品も読ませてもらっています！)2人の間の繊細な部分が綺麗に描かれていて本当に素敵です🥹お身体ご自愛ください、これからも応援しています💕 (5月9日 22時) (レス) id: 64123585f5 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - momxさん» コメントありがとうございます。この二人の距離感をどう上手く伝えられるかなと考えながら書いているのでそう言っていただけて嬉しいです！報われます😭どうか最後までお付き合いいただけると幸いです🥲 (5月6日 17時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - Kikiさん» 大天才の方だ！mellow見てます！まさかずっと見ていた方からコメントいただける日が来るとは思わず感激です😣またお心遣いまでいただき……ありがとうございます🥲私もKikiさんが紡がれる作品を本当に心より楽しみにしております♡ (5月6日 17時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
momx(プロフ) - 簡単に近づけない2人の関係性だったり、何だか切なくなってしまうくらいのめり込んでしまうくらい素敵なお話で、更新を楽しみにしております🥹応援してます〜〜！！ (4月26日 21時) (レス) id: c2e5e8b6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年3月31日 22時
