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『どんな時？』
「もっと早く出会いたかったなーって思う時」
『………』
「過去は変えられないけどさ、……それはわかってるんだけどね？私が知らないジェヒョンがいて、それを知ってる人がいるって思うと嫉妬する」
『………』
「……ジェヒョンの家に初めて泊まった時に用意してくれたパジャマ覚えてる？ネイビーの、サテンの。あの時の私にはちょっと大人っぽすぎてジェヒョンが前に付き合ってた彼女の好みだったのかなーって」
ちょっと妬いた。別にジェヒョンは何の気なしに無難なものを選んだだけだと思うけど。付き合いたてのあの頃は鏡に映る自分がやけに大人っぽく見えてそう思ってしまったのだ。
「今ならわかるよ。ジェヒョンはそんな気持ちで選んでないことくらい。……でも、妬いた」
『………』
あと、やけにキスが上手だったところとか。お店選びも、プレゼントのセンスも抜群で、やることなすこと全部スマートなところとか。
……誰に教わったのかなって。
『……俺たちってさ、まだまだ知らないことたくさんあるんだね』
「……だね」
『知ったつもりになってた』
「うん。……ジェヒョンは？」
『俺はね、好きすぎてどうにかなっちゃうんじゃないかって思う時がある。幸せすぎて、怖い』
彼はそう言ってなんだか泣きそうな顔をしていた。私は、その瞳が不安定に揺れるのを初めて見たような気がする。
「同じだよ」
『……同じ？』
「うん。私もそう思うときがある。幸せすぎて、いつか終わっちゃうんじゃないかって。ずっとこのまま続けばいいのにって」
『………うん、一緒だ』
「幸せすぎて怖いってさ、贅沢な悩みだよね」
『そうだね』
彼の柔らかな声が夜空に吸い込まれるように消えていく。空を見上げると満月が輝いていた。
「ジェヒョン」
『ん？』
「私、約束は絶対に守るタイプだよ」
『うん？』
「それだけ」
そう言って、私は笑った。
例え、その意味が今はわからなかったとしても。
ジェヒョンが覚えていてくれるのなら私は、そのすべてを。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
