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『大丈夫だった？』
「良いご両親だね。大好きになっちゃった」
『二人とも喜ぶよ』
ジェヒョンと二人、手を繋いで駅までの道を歩く。二人で食べてねとジェヒョンのご両親から果物をいただいてしまった。ジェヒョンのご両親は本当に優しくて気さくで、ジェヒョンが何でこんなにおおらかで優しいのかわかった気がした。
「ジェヒョンは本当にご両親に愛されて育ったんだね」
『そう？』
「うん。ジェヒョンを見る目が優しかった」
『……照れるね』
「あとジェヒョンはお義父様にそっくり」
『よく言われる』
「お二人の出逢いもロマンチックだったな〜。感動しちゃった。二人が出会った中学にジェヒョンも通ってたなんて…」
『あの話、ずっと母さんが自慢するんだ』
「そりゃ自慢するよ。本当に素敵だったもん。学生から付き合って結婚するって憧れる」
何度思い出しても、全身が蕩けてしまうような話だった。お義母様が自慢する気持ちもとてもよくわかる。教育実習だってどこの学校になるのかわからないし、そこで出会った人と恋に落ちて結婚して、生まれた子どもがその学校に通う確率ってどれくらいなんだろう。
……運命ってきっと、こういうことを言うんだろうな。
ジェヒョンは優しい顔をして私を見ていた。ジェヒョンの瞳には私が映っていて、街灯の光に照らされて、彼の瞳に流れ星が流れたように見えた。そんなわけないのに。
それをぼーっと見つめていたら、ジェヒョンは笑ってそれから私の唇に影を落とした。
「……ジェヒョンってずるいよね。私は背伸びしても届かないのに簡単にしちゃうんだから」
それがあんまりにも悔しくて繋いでいた手を大きく揺らし、足元に転がっていた石を蹴って転がしていた。この歳になってもいじけている、ということを全身で伝えているのだ。
『はい』
あんまりにもいじけていると彼は道の真ん中で立ち止まって、私の顔に近づくように腰を少し曲げた。観念したように笑ってそっと目を閉じたので、私は彼の唇に影を落とした。
「えへへ。すき」
『うん。俺も』
「今度さ、連れてってよ。中学校」
『いいよ』
「中学の時モテた？」
『………まぁ』
「へぇ〜、妬いちゃうな〜」
『Aって嫉妬とかするんだ』
「うん、するよ」
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
