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「今日は本当に幸せだった。もう私、今しんじゃっても後悔しない」
『俺が悲しむからやめて』
レストランを出てタクシーに乗り、電車に揺られていつもの部屋に帰ってきた。楽な格好に着替え、レストランで撮った写真を見返す。
「今日のジェヒョン、本当にカッコよかったな〜」
『Aも。本当に綺麗だった』
「惚れ直した？」
『うん。毎日綺麗だけどね』
「嘘。いつもは可愛い〜しか言わないじゃん」
『毎日綺麗だなって思ってるよ。でも好きだから可愛くも見える』
ジェヒョンが私の長い前髪を耳に掛け、額にキスを落とす。
「もっと言ってみて」
『んー？……うーん、続きはあとでね』
ジェヒョンは私を抱き抱えベッドに下ろす。私が目を閉じれば彼は少し乱暴に唇を重ねた。
それから残りの夏休みはまた似たようなサイクルを繰り返していて、夏の終わりが近づく頃に四人で花火大会にも出かけた。今年はジェヒョンとスーチョンくんも浴衣を着ていて、あまりのカッコ良さにまともに目も合わせられないほどだった。ジェヒョンはそんな私を揶揄って執拗に顔を近づけてきたし、ずっと浴衣でいようかな、なんて笑っていた。すれ違う人がジェヒョンを目で追っているのを見て、透明マントがあるならばジェヒョンを覆い隠してしまおうかとさえ思った。去年よりもいい位置で花火を観て、私たちはまた互いに写真を撮り合った。大きな打ち上げ花火を背後にして撮ったジェヒョンとのツーショットは私のお気に入りでスマホのロック画面になった。
長かった夏休みも終わり、しばらくして私たちは一年記念日を迎えた。花屋に併設された自然派レストランでランチをし、そこでまたプレートと花束が出てきた時は思わず笑ってしまった。多分、ジェヒョンにできないことってない。プレゼントは無しにしようと言ったのに結局ジェヒョンは私に贈り物を用意していた。いつからか、私たちは毎月の記念日に手紙を送り合うようになりこの日も二人して手紙を用意して交換した。
その後は告白してくれたあの海に向かって、ただ手を繋いで海辺を歩いた。あの時の気持ちが一瞬で蘇ってきて私はまた泣きそうになるとジェヒョンは笑って私にキスをした。
私はその日、世界で一番の幸せ者だった。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
