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二泊三日の夏合宿が終わる。優勝した私たちはそれぞれにテーマパークのペアチケットを貰った。帰りはテヨンオッパの運転で帰ったのだけれど疲れ果てた私たちはずっと寝ていてテヨンオッパを拗ねさせてしまった。ごめんね、オッパ。
それから夏休みはあっという間だった。
朝、ジェヒョンより少し早く目覚め、寝たふりをして額に口づけしてくれるのを待つ。その時間はこの世で一番幸せな待ち時間だと思った。朝食を取り、ジェヒョンをバイトへ送り出し、溜まっていた家事をする。彼がバイトで廃棄になるケーキをもらってきて、夕食の後にそれを二人で食べる。映画を観て、同じベッドで眠りにつく。ある日は私がバイトへ行き、ジェヒョンが私の家で私の帰りを待つこともあった。またある日は一緒にサークルに顔を出したり、ミナとスーチョンくんと四人で遊んだり。地元の子や高校の友だちとも会ったりしてとにもかくにも毎日毎日遊び呆けていた。
お盆には実家に帰って両親の手料理をたくさん食べた。二人が少し早い誕生日祝いをしてくれて、手紙とそれから私が生まれた時に作ったというベビーリングをくれた。二十歳の誕生日にどうしても贈りたかったんだって。お盆の間パパがどうしても仕事に行かなければならない日があって、その日はママと二人で恋バナをした。ママは私がジェヒョンと付き合っていることは知っていて、どうやって付き合ったのかとかどこが好きなのかとか根掘り葉掘り聞かれた。写真を見せたらママはすごくジェヒョンを気に入って一度連れていらっしゃいと言うので帰ったらジェヒョンに聞いてみないとと浮かれていた。
「ママがね、ジェヒョンに会いたいって」
実家から戻ってくるとジェヒョンは真っ先に会いに来たので、開口一番にそう伝えた。
『俺の両親もAに会ってみたいって』
「本当に？」
『うん。秋あたりは？ちょうど一年記念日の辺りだし』
「いいかも」
『ちゃんと誠実にお付き合いしてますって誠意は見せないとね』
そう言ってジェヒョンは私に微笑んだ。目が柔らかに弧を描いで目尻に皺を集める。……やっぱり、そういう考えを持っているところが好きだなと思う。好きという言葉を使わなくても愛されていることが伝わってくる。
『こっちきて』
腕を引かれれば途端に抱きしめられる。
『あー、会いたかった』
たった四日程会わなかっただけ。電話も毎日していたし、そもそも私とジェヒョンの実家はここから割と近いところにあってそんなに離れてすらいない。
それでも。
「私も。会いたかった」
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
