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結局、スーチョンくんと宴会場へ向かったけれどそのひどい有様に苦笑いを浮かべ、ここにいたら危険だと判断した私は部屋へ帰った。シャワーを浴び、しばしばくつろいでいるとコンコンと部屋をノックする音が聞こえる。ドアを開けるとミナを背負ったスーチョンくんがいて、つくづくこの人も大変だなと些か哀れみにも同情にも似たような目を向けた。
「頭いたい………」
太陽がちょうど真上まで昇ってきたのがよくわかるほどの大きな窓からは日差しがたっぷりと入ってくる。それがやけに眩しくて私は目を覚ましたのだけれど、冷房がぐんと効いたこの部屋には二日酔いでろくに起き上がることのできない同期たちが床に倒れるように眠っていた。合宿の二日目、というのはこんなもの。昼過ぎに起きて気持ち悪さと闘いながらレクリエーションをしては、学ばないようにその日の夜も大量のお酒を飲む。
「はい、水飲んで」
ペットボトルの蓋を開け目の前に差し出すと、ミナはそれを力なく受け取り口へ運ぶ。喉を数回動かすとまるでビールの一口目を口に含んだ後かのようにプハーッと言葉を溢した。
「生き返った……」
「おはよう」
「……私、どうやってここまで？」
昨夜の一部始終を説明するとミナの顔は真っ青になり、スーチョンに怒られる…と青ざめた表情をした。ちなみにこのやりとりは一年の冬合宿以外にも至って普通の飲み会でも行われている。二日目は班対抗の球技大会では昨夜お酒をろくに飲まなかった私はバドミントンやフットサルを全力で楽しんだ。テヨンオッパもミナも少しでも動いたら吐くと言って情けなく見学していたけれど、モモちゃんはお酒にめっぽう強いようでしこたま飲んでいたにも関わらずケロッとして参加していた。
夏合宿の最後の夜は決まって海で花火をやるらしく夕飯後に全員で海辺にやってきていた。子どもの頃、よく両親と実家の庭で手持ち花火をしていたことを思い出した。楽しかったなぁ。童心に返ったように花火を楽しんでいる先輩たちを横目に私はどの花火を選ぼうか吟味していると、
「オンニ、一緒に線香花火をしませんか？」
鈴のような愛らしい声が私を呼んだ。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
