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『今日の食事、楽しかった？』
夜、いつものように私の家へやって来てはジェヒョンはそう訊ねた。私の言葉を待ちながらジェヒョンは二つのマグカップにケトルからお湯を注ぐ。ブラックコーヒーのほろ苦い香りとミルクをたっぷり含んだココアの甘い香りが広がった。
「ねえ、やっぱり気になるものなの？」
『ん？』
「今日ミナにも聞かれた」
ソファに腰をかけコーヒーを啜った後、私の太腿に手を置いて彼は言った。
『気になるよ、そりゃ。二人で話すの珍しいでしょ』
「そっか。……まぁ内緒なんだけどね」
人差し指を唇に当て彼を揶揄うように笑う。するとジェヒョンはこら、と腰あたりをくすぐる。私はそれがいたく苦手でそれから逃れるようにソファで暴れ戯れあった。
「あははっ、絶対に教えなーいっ。あ、でもスーチョンくんがね、ジェヒョンはいっつもAちゃんのことばっかり話してるよって言ってたよ」
『あいつ………』
「でもね。私もミナとそんな話ばかりしてるの。同じだね」
『………うん、同じ』
ジェヒョンの目がふんわり弧を描く。私は彼の目の皺を親指の腹で撫でて、その後頰の笑窪に人差し指でそっと触れた。
「……好き」
『Aはいつも唐突に言うよね』
ジェヒョンは知らないかもだけど、私を見つめる目がいつも優しくて、それを見て" あぁ、すきだなぁ "って毎日思うんだよ。ジェヒョンが髪を掻き分ける度に、笑う度に、どんな些細なことも全てが愛おしく感じて、好きだなと思うから。口が勝手に言ってしまうの。そう言うとジェヒョンは耳を真っ赤にしてやけに満足したような表情を見せた。それから額、瞼、鼻先の順番に口付けを落として、唇に触れるようなキスをした。
『好きだよ』
「私も」
『うん、……すき』
「すき」
先ほどまで戯れあっていた雰囲気はどこへやら。ジェヒョンはいつものように私の目の下を指の腹で撫で、少し瞼を重そうにしてとろんとした甘い瞳をしている。それからまた、そーっと唇が重なり合えば、私たちは。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
