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side MINA
スヨンちゃんはよくサークルへ顔を出す子だった。練習もマメに来ていたし、飲み会だけでなく休日の企画まで来ていたように思う。気が利くし、周りがよく見えているようで先輩や同期からの印象は抜群だった。ジェヒョンに気があることはみんな薄々気が付いていたけれど、ジェヒョンがA以外を好きになるはずがないということはわかっていたし、人を好きになることが悪いことではないからみんな口は出さなかった。
サークルの女子はほぼ全員、昔ジェヒョンが好きだったり、ちょっと気になる存在であったことは間違いないと思う。ずっと他大の年上の彼女がいたジェヒョンは他の同級生よりもすごく大人びて見えた。一線を引いて頑なにその彼女の顔は見せようとはしないからみんな目に見えないライバルに戦いを挑んではあっけなく散っていた。
そんなジェヒョンはいつの間にかAと付き合っていた。
ジェヒョンはAをとても大切にしていた。少し触れただけで壊れてしまう何かをずっと守っているかのように大事にしていることが伝わってきていた。Aと付き合ってからはジェヒョンは誰に対しても物腰が柔らかくなって、人としてより魅力的になった。Aに良い影響をもらっているのだと噂になるほどに。だから意地悪しようだとかそれでも頑張ろうと思える子なんて当時はいなかった。
誰よりも想いあっているふたりを見て、誰も何も敵わないと思ったのだ。
だから、ジェヒョンに想いを寄せるスヨンちゃんを見てどこかみんな自分を投影しているようだったし、Aという彼女が近くにいることに少し哀れんでいるようにも見えた。
「あの、オッパって呼んでもいいですか？」
Aがいないサークルの飲み会、時計の長針が二周した頃、スヨンちゃんはそう言った。大胆だなと思ったし、やはり人から無条件に好かれる人は大変だなとも感じた。
『……うん、大丈夫だけど。他の人も呼んであげてね』
「はい、ジェヒョンオッパ」
オッパと呼ぶ声は少し上擦っていて、いたく眩しいなと思った。
「Aちゃんは何も言わないの？」
端で休んでいた頃、スーチョンが目の前に座った。視線の先にはジェヒョンとスヨンちゃん。
「……さぁ？」
「さぁ、って」
呆れたように彼は枝豆を放り込んだ。
「スーチョンは若くて可愛い後輩に心変わりしちゃうんですか？」
「それは絶対ない」
「でしょ？Aも信じてるんじゃない、ジェヒョンのこと」
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
