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授業が終わり、ミナと共に学食へ向かう。まだこの時期は混んでいるのだけどジェヒョンが席を取っていてくれるから足取りは軽い。いつものように食券を買って流れるように並ぶ。途中、何人か同じ学科の子たちと会話をして、ご飯を受け取って、ジェヒョンたちを探す。ジェヒョンとスーチョンくんは左奥のいつもの席ではなく、中央の長机にいた。珍しいこともあるのだと近付くと、サークル同期が三人と新しく入った一年生女の子が二人いた。
「あっ、初めまして」
確か、……えーっと。
「スヨンです」
そうだ、スヨンちゃん。新歓の時の、あのボブの。
『ごめん、スンウがどうしてもって』
「全然！Aです。よろしくね」
「ミナです」
簡単に自己紹介を交わす。後から聞いた話だけれど、スンウはどうやらスヨンちゃんが好きらしい。どうしてもスヨンちゃんと話したいスンウはジェヒョンをダシに学食に誘ったのだとか。スンウはキャンキャン吠える子犬のようにスヨンちゃんに話しかけていたけれど、華麗にあしらわれていた。それでもめげずに何か言っていたけれど、スヨンちゃんは隣に座っていたジェヒョンに夢中のようだ。
「ジェヒョン先輩と食べられるなんて光栄です」
女の私から見てもスヨンちゃんは可愛い子だった。愛嬌たっぷりで人当たりもよく、笑った顔が記憶に残るような子。男女問わず好かれる子なんだろうなと思う。
『ははっ、ありがとう』
ジェヒョンは相変わらず貼り付けたような顔で笑っていて、スーチョンくんはつまんなさそうな顔をしていた。私とミナとスーチョンくんだけここから抜けても誰も気が付かないのではないかというくらいには話の中心はジェヒョンとスヨンちゃんになっていて。ジェヒョンは早くここから立ち去りたいのかいつもより早く食べ終わっていた。
「あのっ、ジェヒョン先輩に彼女がいるって本当ですか？」
意を決したようにそう尋ねたのはスヨンちゃんの友達のリアちゃん。周囲の視線が一気に私に向けられているが、ジェヒョンを見つめるスヨンちゃんとリアちゃんは気付かない。
『うん、いるよ』
この状況をどこか楽しむように笑うジェヒョン。
「すっごい美人だって聞いたんですけど、本当ですか？」
『うん、すごく綺麗だと思う』
「あっ、……その、同じ大学なんですよね？」
あまりにもいたたまれない気持ちになり、トレーを持って立ち上がる。
『うん、俺の目の前にいるよ』
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
