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上体を起こしカーテンを開ける。朝目を覚ますと隣には上裸のジェヒョンがいた。窓から差し込む朝日はその白い肌を照らしていて、やけに神秘的にも見えた。しばらく眺めていると、体温を探るかのように左手で私を探しては、見つけたと言わんばかりに腕を引かれ引き摺り込まれる。……ジェヒョンは体温が高いから、冷え性の私を抱きしめるのがちょうどいいと言っていた。変なのと思ったけど、そう言われるのが悪くはなかった。
支度をしてふたりして家を出る。つい何時間か前に歩いた道を、また手を繋いで並んで歩く。私の家から大学へ向かう時は私の家に置いてあるいくつかの洋服を組み合わせることになるから、だいたい似たような格好になっていた。次第にそれが周りにも伝わっていたようで、今日も彼女の家に泊まったの？なんてジェヒョンはよく揶揄われていた。その度にジェヒョンはそうだよと堂々と認めるから、揶揄うことにも飽きたのか、次第にそれはなくなっていった。…今日もジェヒョンはいつものシャツにいつものデニムだ。
『じゃあ、また学食で』
「またあとでね」
ジェヒョンと別れ、教室へ入る。
「ほんっと、よく飽きないよね」
一連の流れを見ていたミナは開口一番にそう言った。おはようと声を掛けると、おはようと返ってきて、尊敬する。と続けて言った。
「全く会わない日だってあるよ？」
「でも春休みだって同棲してたんでしょ」
「うん」
「で、あの服なら昨日もAの家に泊まって一緒に大学来たわけじゃん。それで学食も一緒でしょ？」
「今日はジェヒョンがバイトだからね」
「感心するよ、本当に」
回ってきたレジュメを後ろの席へ渡す。開けっぱなしの窓からあたたかな風が吹き込んでレジュメが飛ばされそうになったので慌てて手で押さえた。
飽きるという感情が私にはよくわからなかった。一緒にいればいるほどより好きになる。もっと知りたいと思う。もっと一緒にいたいのだ。そう言うと、またため息を吐かれそうだったからやめた。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
