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『メリークリスマスイブ』
キッチンに立っているとトントンって足音が聞こえてきたので彼だと思った。玄関からロック解除される電子音がして、玄関のドアが開くと誰よりも浮かれたジェヒョンがいた。
「ふふっ、いらっしゃい」
『お邪魔します』
そう言ってジェヒョンは慣れたように私とお揃いのスリッパに足を入れる。よほど機嫌がいいのか鼻歌を歌いながら部屋へ入ると、テーブルの上に並べられた料理を見て感嘆し目を輝かせた。
『これ、全部Aが作ったの？』
「そうだよ。どう？」
『本当に上手だよね。早く食べたい』
「じゃあまず手を洗ってきてください」
『かしこまりました、お姫様』
大きなトートバッグを豪快に床に置いて腕まくりをしながら廊下に向かう。その間に私はいそいそと準備をした。
「じゃーん」
どう？そう言ってその場でぐるりと回ってみる。
『………』
「ねえどう？……やっぱ変かな？」
ネットで買ったサンタコス。しかもちょっとミニの。可愛い手袋と帽子もある。………やっぱりちょっと浮かれすぎ？ユナオンニはこれが一番いいって言ってたはずなのになぁ。ジェヒョンがあんまりにもだんまりだから、やっぱり着替えようかとサンタ帽を取ると。
『………やばい、本当むり』
ジェヒョンは顔を真っ赤にさせて口に手を当てている。
『……可愛すぎる』
「えへへ、可愛い？」
『可愛すぎて心配。俺以外の前で絶対着ないで』
「えーうそ、せっかくだしこれサークルのクリパで着ようねってミナと話してたんだけど」
『絶対だめ』
「……」
『可愛い顔して見つめてもだーめ』
「……わかったよ」
『ああ、だめだ。本当に可愛すぎる。どうしてそんなに可愛いの？』
「ジェヒョンの彼女だから」
『……いますぐ食べちゃおうか』
「だめです、料理が冷めるので」
そう言うとジェヒョンは私から一時も離れなかった。いろんな角度から写真を撮っては可愛いね？と呟いていたし、絶対に食べ辛いだろうに私の腰に左腕を巻き付けて絶対離さないという強い意志を感じた。三十秒に一回は可愛いというのでまともな会話にすらならない。魔法は効果絶大のようだった。
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ruko(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» 前回もコメントいただいてましたよね、本当に嬉しいです😭お忙しい中ありがとうございます。意識している世界観を汲み取っていただき…♡嬉しいです✊🏻 (3月24日 18時) (
レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - おもちさん» そう言っていただけて嬉しいです😭😭お優しいお言葉ありがとうございます♡ (3月24日 18時) (レス) id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
ruko(プロフ) - ナオさん» コメントいただきとっても嬉しいです。そう言っていただけると活力になります、ありがとうございます☺️ (3月24日 18時) (レス) @page50 id: 683ee61126 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - こんな風に優しくて平和で穏やかなストーリー、癒されまくっています 普通の恋人同士なのにすごく素敵 続きも楽しみにしています (3月16日 2時) (レス) @page50 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 1から更新されるたびにわくわく、どきどき、きゅんきゅんした気持ちで読ませてもらってます♡これからも楽しみにしてます！ (3月16日 0時) (レス) @page50 id: db91ee34e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruko | 作成日時：2024年1月29日 22時
