養って！乙骨くん！【呪術廻戦】

３１話 ページ33

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「こんな強かったのかよ。ひょろひょろのくせに」









『こっちのセリフだっつーの。何が4級術師だ。2級以上の実力でしょ』










約束通り真希とAは一度手合わせをした。





4級術師と聞いて余裕ぶってたAだったが真希の圧倒的な身体能力の高さに驚かされた






長い間呪詛師をやっていたので経験もそれなりにある。




余裕を持って真希に勝てたと思う。




それでも真希の戦い方はAとは相性が悪く敵じゃなくて良かったと思った。










『憂太くんに半殺しにされそうになって自信なくしかけたけど考えたら特級だもんね。格が違う』








「特級とやり合って半殺しで済むのかよ」









『普通に無理。あの時は憂太くん全然本気じゃなかったし、もうちょっと力出されたらなすすべなく死んでた』










「半殺しにしてきた男に惚れるなんて相当イカれてるな」






『確かに』










1年生組と一緒に訓練をしている乙骨を応援しながら2人で休憩を取った





パンダや狗巻とも一緒になって雑談をしていた










『パンダくんふわふわ…人をダメにするパンダ…』








「動物セラピーだな」









パンダに抱きつきくつろぐA





あっという間に生徒達と打ち解けていったAを少し恐ろしいと真希は思った











「こんぶ、明太子…しゃけ」








『誰か通訳を』








「さっきのA凄かった、だってよ」








『わ！ありがとう〜』








「真希を負かすなんてやるなぁA」










狗巻の言っていることはAには理解出来ないので通訳者を挟んで会話をしている。





言葉は全く通じていないのにお互いに顔を合わせてニコニコと穏やかな雰囲気を醸し出している




悪ノリが好きな狗巻とAは気が合うみたいだ。










「このまま呪術師になっちゃえばどう？」








「いいなそれ。人手不足だしちょうどいい」







「しゃけ」








『呪霊とかAこわぁ〜い』







「めんどくせぇだけだろ。こういう時だけぶりっ子すんな」





『イテッ』










真希のデコピンを喰らい不服そうに眉を顰めたA






確かに呪術師になれば金を稼げるし良いかもしれない



でも今は働きたくない気持ちが勝つので気は乗らない







貯金はあるし…動きたくないし…働く理由ないし…





心の中で言い訳をしながらパンダに更に抱きついた

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