２９話 ページ31
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『…夢の中のパパとママがね、今の私を見て酷いことを言ってくるの。お前が幸せになれる訳ないだろって』
「…へえ」
真希になら全て話せる。
憎みあっていたはずだったがそんなの嘘のようにAの心は穏やかだった
『私ね、パパとママのこと大嫌いなの。昔も今も未来でもずっと嫌い。』
『呪霊が視えるのは家族の中で私とばあちゃんだけだったの。だから気味悪がってパパもママも妹も私達を避けていた』
『すごかったんだよ。暴力こそなかったけど罵倒され続けて産まれてから14年間ずっと憎まれてた。私だってなりたくてこうなった訳じゃないのに』
「…そうだな」
Aには自分と重なる部分がある
真希は相槌を打ちながら静かに話を聞いていた
『それに加えてこの見た目。奇抜な髪に派手な顔。家族とは全然似てなかったの。パパがママの不倫を疑ったこともあってね、ざまぁみろって思った』
「お前根っからの性悪だな」
『ふふん、生まれつきだから仕方がないよ』
『それで…私の術式。簡単に言うと少しでも呪力を持っているものと自分の位置を反対に交換できる術式』
『上手く扱えなくてさ、車道で転んで車にはねられそうになった時妹に使っちゃったの』
「…それで、妹はどうなったんだよ」
『即死だった』
Aは目を伏せて淡々と話を続ける
妹と言っても仲は最悪で他人のようなものだった
それでも悲しかったし罪悪感でいっぱいになった。
『それがきっかけでたまに暴力も振るわれるようになった。耐えていたけど、14歳の時にもう我慢出来なくなった』
『私は私の意思で両親を殺した。』
『元々ばあちゃんが呪詛師で、私がやらなくてもその内ばあちゃんが2人を殺してた』
『ばあちゃんの仕事を手伝うようになって結局自分も呪詛師になった。ばあちゃんが気を遣ってくれて人を殺す内容の物は私はやらなくてよかった。そんなばあちゃんも1年前に死んじゃった』
『ごめん。一方的に話しちゃって。軽蔑したでしょ』
「別に。してねぇよ」
真希はAの顔を両手で包んで上を向かせた
ニヤリと得意の笑みを見せるとAを力いっぱい抱きしめた。
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たけお - すいません 乙骨君って重いよね のパスワードを教えてください💦 (2月4日 16時) (
レス) @page36 id: 39663efad6 (このIDを非表示/違反報告)
Butter - 最高‼️‼️‼️乙骨くんの小説の中で1番好きです🥹🥹💗 (1月3日 10時) (レス) @page37 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夜月銀桜さん» リクエストありがとうございます！公開するまで少し時間がかかると思います…ご了承ください (2022年4月19日 21時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - このお話大好きです！リクエストいいですか？今度は憂太くんと2人だけでショッピングしてるところが見たいです！これからも応援してます！ (2022年4月18日 20時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！ヤンデレですか…いいですね笑 更新頑張ります！ (2022年4月1日 14時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年3月21日 8時
