養って！乙骨くん！【呪術廻戦】

２７話 ページ29

『憂太くん自分に自信なさすぎ。不釣り合いとか思ってたの？』







「自信を持つ所がないと言うか…それにAちゃん可愛いから僕なんかが隣に立つと…」









『堂々と立ってればいいの！変な所気にしない！』









あの後Aも泣き止んでそのままイチャイチャ、とはならなかった





僕じゃ不釣り合いだったかな、この言葉がAの頭にずっと残っていた




そんなこと1mmも思ってないし



憂太くんはカッコよくて優しくて完璧な人だもん





乙骨のネガティブな考え方は自己肯定感が無駄に高く自分大好きなAには理解し難いものだった










『憂太くんはAの自慢の彼氏なの！！』












「えっ、か、彼氏！？」











『え？』










何故そこに反応する？





え？彼氏じゃないの？あんだけくっついておいて？プロポーズ(仮)もしてきたのに？嘘でしょ？




真っ赤になった乙骨とハテナマークでいっぱいのA










『え、嘘、ただの友達だったの？』








「いや！！ちゃんとした告白もしてなかったから！！その、自意識過剰かな〜なんて思って…」









『告白…』










お嫁さんにならない？そう言ったのを忘れてしまったのだろうか。




ぶっ飛んでるくせに本当変な所で初心な奴




すっかり恋人だと思っていた。









『してくれないの？告白』








「えっと…」












「〜ッ、心の準備が！！出来てないから！！少しだけ待って！！」










『えっ？あ、うん』










肩を掴まれ勢いよくそう言われた。




なにもそんなに照れなくていいのに。ピュアボーイなんだね憂太くん









『楽しみにしてるね！』








「がっ、頑張るよ…」









告白の約束(？)を交わしついさっきまで不穏な空気が流れていたのをすっかり忘れていた。





乙骨にハグをして可愛らしくじゃあね、と挨拶をし部屋を後にしたA


また頬を染めた乙骨も挨拶を返しその日は平和に終わった。









ちなみに釘崎には流石にAも少し真面目にお説教をした。











『野薔薇ちゃん。Aちゃんの顔は一度までだからね。おふざけは良いけど限度があるよ』










「……ごめんなさい」











『わっ、悲しい顔しないで！野薔薇ちゃんは笑顔が似合うよ〜！』







「こんな状況でもそんな台詞言うのね…」










心の距離が近くなった気がするので良しとした。

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