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24話 ページ26

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『…』










「えっと…」











真希に見捨てられ部屋に2人きりにされたAは隠すことなく不機嫌そうな顔をした




何を言ったら正解なのかなんて分からないので下手に動けない乙骨






ただAのこの不機嫌そうな顔すら可愛いと思ってしまった。


もう末期だと思う。












『…なにその顔』










「えっ?いや、可愛いなぁって」












『〜ッ、もう!!』












この天然たらしが。



無自覚なのが余計にタチ悪い






それでも顔は赤くなっていって、見られたくないのでまた手で隠す










「隠さないで、ちゃんと見せて?」









『…』










指をずらして乙骨を見ると優しく微笑んで自分のことを見ていた





乙骨のペースに呑まれている気がしてまずい、と思い他の話題を出した。











『…ケーキ食べたい』








「あ、うん!紅茶も買ってきたんだよ」














『……その前におろして』








「ん?…あっ、ごめん!!下ろすタイミング逃して!!!」










ずっと姫抱きされていたのでAは照れまくって小さい声で頼んだ。






それでも離そうとしない乙骨に疑問を持ち顔を見上げた












「…Aちゃんは小さくて可愛いね。守らなきゃ、って気持ちになる」











『ぇ』












『ゅ、憂太くんが大っきいだけ!それにAが可愛いのは当たり前だもん!』










「うん、そうだね」








『っ、』











なんでそんなに優しい顔を見せてくれるの




ヘタレ憂太くんはどこ行ったの?






顔が熱くなって戻らない



恋愛なんてしてこなかったのでどうすればいいのか全く分からない。






心臓がバクバクする、ほっぺが熱い、なんでもいいから下ろして











「ごめんね、体制キツくなかった?」









『ぇ、うん、大丈夫』









「よかった。じゃあケーキ食べよっか」










今度はすんなり下ろしてくれた






お皿やお茶の準備をする乙骨を目で追いながらもう少しあのままでも良かったかも、なんて思った





こんな普通の恋をしていることに自分で驚きながら乙骨が買ってきてくれた紅茶とケーキに口をつけた










『…おいしい』









「本当!?よかったぁ」










明るく笑う乙骨を見たらまた頬が熱くなった気がした








気のせいだと自分に言い聞かせて目の前のケーキに集中した。

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たけお - すいません 乙骨君って重いよね のパスワードを教えてください💦 (2月4日 16時) (レス) @page36 id: 39663efad6 (このIDを非表示/違反報告)
Butter - 最高‼️‼️‼️乙骨くんの小説の中で1番好きです🥹🥹💗 (1月3日 10時) (レス) @page37 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夜月銀桜さん» リクエストありがとうございます!公開するまで少し時間がかかると思います…ご了承ください (2022年4月19日 21時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - このお話大好きです!リクエストいいですか?今度は憂太くんと2人だけでショッピングしてるところが見たいです!これからも応援してます! (2022年4月18日 20時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - あめさん» ありがとうございます!ヤンデレですか…いいですね笑 更新頑張ります! (2022年4月1日 14時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2022年3月21日 8時

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