２０話 ページ22
時折怒鳴り声も聞こえたがAは全く気にせずに俯いていた
だっているだけでいいって言われたし。
何分か経った頃、一人がAを嘲笑うように発言した
「育ちの悪そうな子供だな」
『…』
こんなこと言われても痛くも痒くもない。
育ち悪そうっていうか事実だし。
無視をして服の袖をいじる
.
「親の顔が見てみたいものだ」
.
『…親？』
Aが小さく反応した。
親、という単語を繰り返し呟くと手を止めて顔を上げた
「家族が恋しくなったか？」
『…うん』
「フッ、親離れも出来ていない小娘が」
「A」
目を見開いてどこか一点を見つめるA
五条に名前を呼ばれハッと元に戻った
Aの人形のような表情を不審に思った
『私を愛してくれない家族なんて必要ない』
『今の私には憂太くんがいるから。他には何も要らないの。』
目を細めてニコリと笑い壁越しの上層部の人間達を見つめた。
綺麗なはずのその笑顔はとても不気味に感じ背中がゾワリとした。
『私から憂太くんを取らないでね』
拗ねたような声で頬を膨らませながらお得意の上目遣いで話した。
そして五条の服の裾を引っ張ると帰ろ、と一言喋り勝手に外に出てしまった
Aの自由な行動に軽くため息を吐くと五条も続いて部屋を出た
「火に油注いでどうすんの」
『知らなーい』
「まあ、これで簡単には狙えなくなったし結果オーライか」
早足で前を歩くAを追いかけながら先程疑問に思ったことを質問する
「私を愛してくれない家族ってどういうこと？また嘘？」
『嘘って気付いてたんだ』
「なんとなくね」
初めて会った時に聞いたAが殺したという3人は嘘なんだろうなと思った。なんとなくの勘だ
驚くこともなくくるりと振り返ったAはニヤリと口角を上げた
『これは本当だよ』
『パパとママは存在しないはずの何かが見える私のことを気味悪がった』
『悲しかったなぁ…』
.
『殺しちゃったからもう関係ないけど。』
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たけお - すいません 乙骨君って重いよね のパスワードを教えてください💦 (2月4日 16時) (
レス) @page36 id: 39663efad6 (このIDを非表示/違反報告)
Butter - 最高‼️‼️‼️乙骨くんの小説の中で1番好きです🥹🥹💗 (1月3日 10時) (レス) @page37 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夜月銀桜さん» リクエストありがとうございます！公開するまで少し時間がかかると思います…ご了承ください (2022年4月19日 21時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - このお話大好きです！リクエストいいですか？今度は憂太くんと2人だけでショッピングしてるところが見たいです！これからも応援してます！ (2022年4月18日 20時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - あめさん» ありがとうございます！ヤンデレですか…いいですね笑 更新頑張ります！ (2022年4月1日 14時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年3月21日 8時
