1話 ページ3
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欲望に素直に生きてきた女、A
欲しいと思った物は必ず手に入れる。手段は選ばない非道な女
そんなAは今、人生で一番戸惑っていた
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「貴女に一目惚れしました。」
目の前でしゃがみ込み自分と目線を合わせて優しく語りかける男、乙骨憂太
ちなみにAはついさっき乙骨に半殺しにされそうになったばかりである。
理由はAが呪術界でも噂になるくらい無慈悲な呪詛師で、上層部からの命令により乙骨はAを再起不能にしてでも捕まえなければいけないからだ。
『私呪詛師だよ』
「知ってます」
『人を殺したんだよ』
「それも知ってます」
数分前までは殺意に満ちた目で殺しにかかってきた乙骨が今は頬を赤く染めて自分を口説いている
Aは情報処理が追いついていない
顔が良いのは物心ついた時から自覚済み。
散々男に言い寄られて来たがこんなにイカれてる男は初めて見た
そしてAは考えた。
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『(コイツ絶対金持ってる)』
この女の思考回路は狂っていた
どんな状況でも自分の利益しか考えない女だった。
「どうして…呪詛師になったんですか?」
この質問にAは目を細めた
ニヤつく顔を隠しながら、ぱっと思いついた事を軽く喋り出す
『そうするしかなかったの』
「それはどういう…?」
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『嫌だと思っていても断れば殺される。失敗すれば殺される。生きていくには相手を殺すしかなかったの』
『こんな汚い私を愛してくれるの?』
_________名演技!!!!
心の中で叫んだ
騙されてよ、特級呪術師様
じっと乙骨の目を見つめて眉を下げる
きっと今の私は世界で一番可愛い!本気でそう思っているのがAだ。
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「全部愛します。貴女の残りの人生を僕が彩ってみせます」
『え、』
Aの手を握り真剣な表情で言い切った乙骨
Aは大きく開いた瞳の中心に熱を感じた
こんなに真っ直ぐに自分を愛そうとしてくれる人間が存在するんだ、
度肝を抜かれ体が動かなくなった。
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たけお - すいません 乙骨君って重いよね のパスワードを教えてください💦 (2月4日 16時) (レス) @page36 id: 39663efad6 (このIDを非表示/違反報告)
Butter - 最高‼️‼️‼️乙骨くんの小説の中で1番好きです🥹🥹💗 (1月3日 10時) (レス) @page37 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夜月銀桜さん» リクエストありがとうございます!公開するまで少し時間がかかると思います…ご了承ください (2022年4月19日 21時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜月銀桜(プロフ) - このお話大好きです!リクエストいいですか?今度は憂太くんと2人だけでショッピングしてるところが見たいです!これからも応援してます! (2022年4月18日 20時) (レス) id: 4ba1a8817b (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - あめさん» ありがとうございます!ヤンデレですか…いいですね笑 更新頑張ります! (2022年4月1日 14時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年3月21日 8時