養って！乙骨くん！【呪術廻戦】

１６話 ページ18

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予想外の返答だった。






乙骨のことだからまた照れて目を泳がせると思っていた



こんなドラマみたいなセリフを言われるなんて思ってもいなかった。




しかもタメ語だった。破壊力が増してた













「Aさん？」













「…え、」














突然俯いたAが心配で顔を覗き込んだ乙骨






Aの真っ赤になった顔を見た途端一時停止した。







顔だけはすこぶる良いAの照れた顔は、Aに惚れている乙骨にはかなり衝撃的だった












「ごっ！！ごめんなさい！！！」













乙骨は勢いよく立ち上がり裏返った声でAに謝った。





お互い照れまくっていて微妙な空気が流れた












「調子に乗りました！！もうあんなこと言いませ…っ、」













『…言ってくれないの？』












言い切る前に乙骨の手を控えめに握り上目遣いで問いかけた






Aも大パニックでこんな単純であざといことしかできなかった。




自分のポンコツさを呪った














「い、いいいい言います！！！」





　




『敬語…』










「やめるから！！」












朝っぱらから乙骨の大声が響き渡った。





なんだか気まずくてどちらも黙ったままの状況が続いた








　



『…Aちゃん呼びがいい。』











「え”っ、それは難易度が高いと言うか…いきなり全部は…」











『Aちゃん』










「ぅ、Aちゃん…」











圧と顔に負けてAちゃん呼びが決定した。





ニコニコ笑っているAに対し乙骨は未だに顔を赤くさせて両手で顔を隠していた。




それでも特級呪術師か。












『相思相愛だね！』







「Aさっ、Aちゃん、これ以上はちょっと勘弁…」








『落花流水！』







「難しい言葉まで…」










乙女か、と思わずツッコミたくなる乙骨の行動





出会って2日目でこの有様だと先が思いやられる。










「おー、2人ともおはよう」






「こんぶ」








『おはよう！』








「おはよう…」










少し遅れてパンダと狗巻も朝食を食べにきた










「憂太なんでそんな赤くなってんの？熱でもあるのか？」







「いくら？」







「ないよ！全然平気だから！ごめんね！」










乙骨の必死な弁解が面白くてぷっ、と吹き出しパンダと狗巻に不思議な顔をされた。

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