乙骨憂太の妹ちゃん２【呪術廻戦】

２５話 ページ26

「そんじゃ改めて」











「釘崎野薔薇。喜べ男子 紅一点よ」








「(ウザ)」













「？ 一年って四人じゃないの？」










「は？四人いんだろ…」









「あれ、乙骨どこいった！？」










つい先程まで自分達の横を歩いていたはずのAが姿を消した







トイレにでも行ったのか、釘崎の勢いに負けて逃げ出したか




おそらく後者だろうなと伏黒は予想する。













『ごめん！間に合わなかった！』










「おい、どこ行ってたんだよ」







『美味しそうな飴ちゃん売ってたから買いに行ってた』







「お前本当マイペースだよな…」










両手にフルーツ飴を持ったAが満足そうな顔をしてやって来た




その自由過ぎる行動に伏黒はため息を吐いた







Aはくるりと向きを変えて釘崎と向かい合うとニッコリ笑ってフルーツ飴を差し出した。










『私乙骨A。よろしくね釘崎さん！』












「…野薔薇でいいわ。よろしく、A」








『…！うん！』










フルーツ飴を受け取ると頬をピンクに染めた釘崎




それを見たAは第一印象はバッチリだと確信した











「…俺達仲間はずれ？」








「今あそこに入ったら殺されるぞ」











こんなにヘラヘラしているAだが実は内心冷や汗ダラダラである






釘崎の強気な態度が不安過ぎてフルーツ飴を使って仲良くしようとしたのだ。




考えが小学生並み











『呪術師って女の子少ないから野薔薇がいて良かった』







「私も。同級生があんな芋くさい奴だけとかごめんだし」









『芋…』







「あ、Aは別よ！」









初対面で芋扱い…すごいなこの子





強気な子だけど私より背小っちゃいの可愛い



この可愛さはうさぎ…いや猫か？










『なんか猫ちゃんみたいで可愛いね』









「猫って…ちょっと、！」








『ああごめん。つい』





「ッは、」










何を思ったのか釘崎の頭を優しい手つきで撫でたA




釘崎も満更でもない表情を浮かべていた







天然たらし。兄に似たのかもしれない




今のを見ていた伏黒と虎杖はAを恐ろしく思った。










「…別に。嫌じゃないわ」









『えっ、野薔薇ツンデレ…！？』





「うっさい」









野薔薇ちゃんかわいっ、！！！





伏黒に引いた目で見られたのは今は気にしない。

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