乙骨憂太の妹ちゃん２【呪術廻戦】

１３話 ページ13

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『行ってらっしゃい』









「はァァい”」










優しく話しかけたら私の考えた通りに動きだした邪夜




知性はこっちの方が上だね



三級呪霊は当てずっぽうに攻撃をするから全く当たる気配がない











「う”ｩぅ！！」









『わっ、！』












『“駄目っ！”』











「エ”ゥｯ」










咄嗟に出た言葉




それを聞いて向きを変える三級呪霊


これは何なんだろう、私の言葉に従うのがたまにあるけど










『…』











七海さんはもう祓い終わってるし私も早く片付けないと



こんなこと考えてる場合じゃない、今は呪霊に集中しなきゃ











『里香ちゃん！』












私の背後から大きな腕が伸びてきて三級呪霊を捻り潰した。




黒い液体に変わった呪霊に触れるとスッと指先から身体に入ってきた。






何回やっても本当に気持ち悪い…



これどうにかなんないのかな…






結局里香ちゃんに頼っちゃったし



他の呪霊も使えるようにならないと取り込む意味がないよな



もっと練習しないと…












『七海さん！お待たせしちゃってすみません！』








「大丈夫ですよ。乙骨さんの戦闘スタイルも把握出来ましたし」











「…呪霊操術ですか」














目元にシワを寄せて暗い声でそう呟いた七海さん







なにその反応…





もしかして呪霊操術って術師に嫌がられる術式とか…？



呪霊を体に溜め込んでるし厄介ではあるだろうけど…












「顔が歪んでいましたが呪霊を取り込んだ際には不快感を感じるのですか？」







『取り込んだ時？えーと、気持ち悪い感じはありますけど…』









「…そうですか」











やっぱ呪霊操術嫌われてるの…？




五条さんそんなこと一言も言ってなかったよね？私の勘違いで終わるよね？え？











「無理に取り込む必要はありませんよ」








『…はい？』











「それが苦痛になる前に辞めてください。術式に頼らなくても体術を伸ばしたり呪具を扱ったり方法はありますから」






「何かあれば乙骨くんや五条さん、私でもいいので話してください。絶対に一人で溜め込まないでください」








『わっ、分かりました…』











『でも、どうしてそんなに優しくしてくれるんですか？今日会ったばっかりなのに…』










なにか理由があるのかな




もしかして呪霊操術が関係してる…？

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