乙骨憂太の妹ちゃん２【呪術廻戦】

１話 ページ1

.






この液体…呪霊は取り込んだ方が良いのかな



さっきみたいに役に立つかもしれないし。


でも気持ち悪い…








…覚悟を決めよう










『失礼しまぁ〜す…』











液体化した呪霊に指先で少しだけ触れると勢いよく私の身体に入り込んできた。











『ッ、うぇ、キモチワル…』










取り込むと寒気がすると言うか…心臓がこう、苦しくなると言うか…難しいな





とにかく気持ち悪くて吐き気もしてくる



あんな気味の悪いものを身体に入れてる訳だし体調も悪くなるか…









『っ、う、』











“三級呪霊。攻撃力はあまり高くないがその分動きが速い。”










胸が痛くなったと思ったら呪霊の詳細が頭に流れ込んで来た





え、三級？五条さん四級って言ってたよね？



聞き間違いではないはずだけど


誤った情報が五条さんに伝わってた可能性もあるか。









『里香ちゃんありがとう。お陰ですぐに終わったよ』






「里香偉い？」







『うん！とっても！』





「やったぁ！」









里香ちゃんにお礼を言って抱きしめながら一階に降りる



一人だと心細いし里香ちゃんが居てくれてよかった











『ただいま戻りました！』







「おかえり、早かったね」











「やっぱ二級にすれば良かったかな。味気なかったでしょ」








『え？』











二級にすれば良かったって何怖いんだけど




三級呪霊だったのってもしかして五条さんのせい…？









「学生証には一応四級って表記したけど、Aは三級以上の実力は確実にあると思うんだよね」






「あとは経験を積めば二級くらいすぐ昇格出来るよ」








『待ってください四級呪霊って嘘つく必要ありました？』




「もっちろん！油断した状態でどれくらい本領発揮出来るか調べてたからね」






『死ぬかと思ったんですけど』



「生きてるでしょ」







サラッと話してるけど、もし五条さんの見立てが間違ってたら私死んでたよね


味気ないとか微塵も感じてないし恐怖で汗の量が真夏より多かったんだけど…



五条さんってこういう人なんだ


真希先輩がキツく当たるのも分かる気がする。








「今すぐ三級でも二級にでもしてあげたいけど、圧倒的知識不足、経験不足だから四級の内に沢山学んでおいで」





『はい…』








はい、沢山お勉強します…

２話→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す