逃げたい。19 ページ21
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どうしよう、どうしよう、と頭がぐるぐる回る。必死に頭を回しているはずなのに、答えになるようなものは一切出てこないのがムカついた。
やがて煙が晴れていく。筋肉質な体が緑谷くんの前に立ち塞がるのが見えて、冷や汗が垂れた。
「いい動きをするなあ…。スマッシュって…オールマイトのフォロワーかい？」
その声が、どうしようもなく恐怖心を煽っていた。緑谷くんの体を、化け物は自身の体へと引き寄せた。
「まぁ いいや、君。」
その言葉が合図。梅雨ちゃんは緑谷くんを救おうと身を呈して彼の体に舌を巻き付ける。
かくいう私は、どうすればいいか分からなくて。考えも無しに手を化け物の方へ向けて、指先に力を込めた。
────その時だった。
大きな音を立てて現れた、今1番来てほしくて、今1番来てほしくなかった人物。
だけれども安心してしまった。
「もう大丈夫」
光が暗闇に一筋差すだけで、その光は眩いまでに煌めいて。
「私が 来た」
オールマイト────…。
来てくれた。来てしまった。
安堵、焦り、恐怖。
色んな感情がごちゃまぜで、彼が来てくれたことを喜んでいいのかが分からなかった。
「待ったよ、ヒーロー。社会のごみめ」
ヴィランの彼がそう呟けば、オールマイトは目にも見えないスピードでヴィランを倒した。
それから相澤ちゃんを助けたと思えば、気づけば私はオールマイトの後ろに居た。唖然とした後、助けられたのだと気づく。
『お、オールマイト…すっげぇ…、』
「え、本当…？ありがとうっ」
((((可愛い…))))
照れ照れと体をうねらせるオールマイトを見て、何故か正気になった。
オールマイトは直ぐに正気に戻って「皆、入口へ」と指示を出した。
「相澤くんを頼んだ。意識がない、早く！！」
「え！？え！？あれ！？速ぇ…！！」
『そんな事よりも峰田くん、そっちの方持ってくれない？あ、小さいからダメだわ。ごめん、やっぱいいや』
「こんな時にオイラの心まで傷つけるなよぉおお…！！」
その間に緑谷くんとオールマイトが何かを話していた。私は相澤ちゃんを持ち上げると『あ』と五十音の最初の音を発する。
『オールマイト。あの手のヤツが触れたものを崩壊させる個性、あの黒い霧がワープ、そんで化け物は見たところ筋肉増量？の個性で、まだまだ未知数です。…だから、気をつけて』
それだけ言うと、私は前を向いた。
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なつみ - 早く続きがみたい!!!!!早く戻って来てください!!!!! (2022年5月12日 21時) (
レス) @page43 id: 8f19dbd458 (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - ブロッコリーさん» それなw夢主……ご愁傷さま(￣∇￣) (2021年7月24日 16時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリー - 下に同じく…まぁ次回くるならくるで夢主大変そ…ご愁傷さま(*^^*) (2021年7月18日 1時) (レス) id: eac5d2add4 (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - 面白いのに更新停止……戻ってくるといいなぁ…… (2021年6月13日 23時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
だしこんぶ - 姫はじめって何話ですかァァァァ (2021年4月1日 19時) (レス) id: f0f86e4d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2019年12月1日 16時
