FFIの世界3 (ページ10)

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木｢弱虫けむし！小物っ！卑怯者！臆病者ぉ！ゴミ！クズ！マヌケ！穴のあいた鍋！ゴムの伸びたパーンツ！｣

立｢…な、何をおおおお！！！！｣

｢｢『きた！』｣｣

本当に上手くいくのか？と思っていたその時、立向居君の背中から紫色のオーラと、魔王のようなものが現れた。前回よりも少し長く。

しかしまたすぐに消えてしまい…

『ぁっ…』

立｢なにも、そこまで言わなくても…｣

立向居君は後ろを向き、体育座りをして落ち込んでしまった。

それを見て罪悪感が溢れてくる。僕は立向居君の隣にしゃがみ背中をポンポンと叩いた

『ごめんねごめんね、皆本音じゃないよ。嘘だよ嘘。そんな事1ミリも思った事ないよ』

立｢Aさん…｣

目尻を下げ見つめてくる立向居君……
ごめんちょっとときめいたわ。可愛すぎる。

いやいやそんな事思ってる場合じゃないから！と自分にツッコミを入れていると、ふと立ち上がった

立｢お願いします！！｣

気持ち切り替えてきた…早いな。いいね

立｢Aさん、ありがとうございました…もう一度お願いしますっ｣

『うん』

そして僕も皆の元に戻り、足でボールを踏んだ

綱｢いっくぜぇ！ツナミズースト！！｣

立｢ゴッドハンド！！｣

ゴッドハンド…久しぶりに見たな…っと、次僕だ

『クリムゾン・バラージ！うおおっらァｯ！！』

立｢マジン…っ！｣

しかし今度は技を出さず、僕のシュートは立向居君の横を通りゴールに入った

綱｢オイオイ、まさかマジン・ザ・ハンドまで出せなくなったんじゃないだろうなぁ？｣

どうしたんだろう…？

そして暫く考え事をしていたが、何か決まったのかお願いします！と言った。

僕にはちょっと分かんないけど、その後も皆でシュートを打ち続けた

『…円堂君達、戻って来ないなぁ…』

あの後、練習に集中できてなかったらしい鬼道君、佐久間君、不動が監督によりグラウンドを追い出された。

そして気付いたらいなくなっており、円堂君もどこかに行って、昼になっても夕方を過ぎても戻ってこなかった

『…あっ、秋ちゃん』

秋｢Aちゃん｣

『円堂君達、まだそう？』

秋｢うん…さっき響木監督に連絡が入って、事情があって今晩は帰れないみたい。
でも、鬼道君達もいるから心配しないでくれって言ってたって。後で皆に言おうと思ってたの｣

『そうなんだ』

一体何が…変な事に巻き込まれてないといいけど