FFIの世界3 (ページ9)

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春｢打て打て、打てー！！｣

その掛け声と共に、右にいる壁山君から左の綱海君まで順にボールを蹴る。

立向居君は見事、5つのシュートを弾き返した

春｢まだまだー！必殺技は一日にしてならずよ！こんなもんじゃ終わらないわ！さあもう一度、打てー！！｣

…しかし次に飛んで行ったボールは2つ…僕と綱海君の分だけだった。

右側にいる1年3人は既に疲れ果てており、地面に座り込んだり寝そべったりしていた

壁｢もう100本以上打ってるっスよ…｣

栗｢疲れて動けないでやんす…｣

木｢こっちの身にもなってくれよ…｣

『じゃあ、そろそろ休もうか？』

春｢だめだめだめダメーーー！！｣

｢『！？』｣

ビックリしたぁっ！間髪入れずにキタ…

春｢立向居君の為に、皆で協力して必殺技を作るって、あの夕日に誓った約束を忘れたの！？｣

木｢夕日になんか、誓ってないけど…｣

春｢必殺技ができるまで、立って立って立ち続けるのよ！｣

春奈ちゃんスパルタ〜と、思わず苦笑い。

壁山君に何とか言ってくれと頼まれるが…

綱｢ここまで言われちゃあ、やるしかねえだろ。なぁ？｣

『そーね。もう少しだけ頑張ってみない？』

｢｢｢え〜！｣｣｣

という事で、再び春奈ちゃんの掛け声でシュートを打つ

綱｢いくぞ立向居！｣

立｢うおおおおお！！うわっ！！｣

あの時のように、また紫色のオーラが現れたが、すぐに消えてしまいシュートが当たってしまった

『大丈夫？』

立｢あと少しで出来そうなのに、何が足りないんだろう…｣

綱｢そんなもん。熱さだ、情熱だ！心の底から湧き上がってくるもんを、もっと、全身で表すんだよォ！！
そこから、必殺技が生まれるんだ！｣

壁｢どうすれば表現できるんスか？｣

綱｢ノリだよノリ！ノリで何とかできる！｣

ノリ強。と思いながら壁山君とノリ？と復唱すると、木暮君が｢良い方法がある｣と言う。

その方法とは

木｢すぅ………この！へなちょこキーパーーー！！｣

立｢！｣

綱｢…気が向かねえけど、ドジ｣

立向居君を怒らせ燃え上がらせる、というもの。

ホントに上手くいくのか…？

栗｢ノロマ｣

木｢根性無し！｣

壁｢おたんこなす｣

そして、次はAさんだ。と言わんばかりに木暮君が見つめてくる。

綱海君と同じく気が向かないんだけど…

『…ベンチウォーマー』

立｢！｣