FFIの世界3 (ページ3)

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秋｢今日の練習はここまででーす！｣

壁｢ハァ、バテたっスー…｣

栗｢ハードだったでやんすねぇ…｣

今日から対アルゼンチン戦に向けて練習を始めたが、栗松君の言った通りかなりハードな内容だった。

その時、円堂君が立向居君に｢明日も頑張ろうぜ｣と声をかけた。立向居君は｢はい！｣と返事をしたけど、すぐ表情を暗くしてしまう

『…』

宿舎に戻ろうとして、ふと後ろを振り返り立向居君を見る。
すると、宿舎とは別の方向に歩いて行った

春｢Aさん！どうしてここに？｣

『あー、立向居君が気になって…』

タオルを置き、ちょっぱやでジャージに着替え立向居君の向かったであろう場所に行く途中、春奈ちゃんと会った。

春奈ちゃんは？と聞けば、どうやら要件は同じだったらしい。

2人で、なにやら音のする方へ向かうと…

立｢…あっ｣

案の定、マシンを使って練習をしている立向居君がいた。

周りがフェンスで囲まれている為、中に入り2人で立向居君の隣に座り話をする

春｢どうしてキャプテンに相談しないの？｣

立｢このままじゃ、俺はずっと円堂さんの真似をしているだけだ。ゴッドハンドも、マジン・ザ・ハンドも…｣

『でも、立向居君はムゲン・ザ・ハンドをマスターしたよね？』

立｢あの技だって、本当は円堂さんが覚えるべき技です。俺は俺の技を作らなきゃ…
そうじゃなかったら、イナズマジャパンのメンバーでいる資格がないです…っ！｣

『…資格……』

そんな事ないんじゃないかなぁ…

すると、春奈ちゃんが｢んもう…｣と立ち上がる

春｢なんなのさっきから！物凄い後ろ向き！｣

立｢…でも、俺は…｣

春｢真似だって事気にしてるけど、今まで誰もそんな事言ってないじゃない！それとも、誰かに何か言われたの？？｣

そう詰め寄ると、立向居君は白状した。

木暮君に｢キャプテンの技の真似｣と言われた、と……

木暮くぅん…言うねぇ君

春｢木暮君…

ちょっと行ってきます｣

春奈ちゃんはそう残し、他に言葉をかける前に急いで宿舎へ向かった

｢『…』｣

『行っちゃったね』

立｢はい…｣

しばらく2人で会話をする事数分

立｢…あ…えっと…｣

春｢謝んなさい。ほら！｣

立｢あぁ、いいよもう…｣

春｢でも！｣

木｢…だってさ…ホントの事じゃん。うっしっし｣

春｢こらぁ！｣

宣言通り、春奈ちゃんは木暮君を引っ張って来た