FFIの世界3 (ページ17)

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何度も何度も、挑んで行くが奪われ止められが続く。何してもゴールが割れない。

その現実に、士気は段々下がっていってしまう

目｢やっぱり無理だったんですよ…監督もキャプテンも無しに戦うなんて｣

…試合に集中していてほぼ聞こえなかった観客の声が、いやによく聞こえる。

飛んでくる言葉は、ブーイング

『…』

負けるのかな…このまま。
やっぱり僕がここにいるんじゃダメだったかな。でもリュウジは誇っていいって言ってくれた。治兄達の思いも背負ってんのに。応援してるって、姉さんに言われたのに。みんなの分も頑張るって、言ったのに。

…国の思いも背負ってるって、エドガーが言ってた。

皆の思い、応えられないの？

…やだ。諦めたくない。第一アイツに負けるなんて嫌だ。

ここにいない人達に、顔向けできなくなるような事、したくない

『…

どうしたの皆！もう諦めるの？まだ時間残ってるよ！！』

木｢Aさん…？｣

『大丈夫！いつものプレーをすれば、きっと…勝てる筈だよ！
勝利の女神がどっちに微笑むのかなんて、まだ分かんないじゃん！！』

壁｢でも…｣

…まあ、そうは言っても難しいよね…それは分かってる。絶対って言えたらよかったのかもだけど…僕自身ちょっとだけ苦手だから口に出せなかった。…言い切って責任を背負いたくないだけかもな。

強く手を握った、その時

冬｢皆どうしたんですかっ！｣

冬花ちゃんが、ベンチからラインまで来た

冬｢Aさんの言う通り、まだ試合は終わってないですよ！なのに諦めてしまうんですかっ？｣

木｢でも、あのディフェンスが崩せないんじゃ…｣

冬｢だったら何なんです？何があっても諦めない。それがイナズマジャパンのサッカーじゃなかったんですか！？

だから予選大会にも勝てて、ナイツオブクィーンにも勝てたんじゃないんですか！？
お願い、もう一度立ち上がって、そして戦って！｣

すると、その隣に秋ちゃんと春奈ちゃんも来た

春｢そうですよ！冬花さんの言う通りです！｣

秋｢やりましょう。最後まで。イナズマジャパンのサッカーを！｣

冬｢秋さん…春奈さん…｣

…なんだ、僕が言う程の事でもなかったな。余計な事言わなきゃよかった。うわぁ恥ず…

栗｢何があっても諦めない…｣

木｢だからこれまでも勝ってこれた…｣